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[US BoxOffice] 2009年11月27日（金）～11月29日（日）興行成績

サンドラ・ブロック「The Blind Side」が驚異の巻き返し！

TOP3は先週と変わらずだが、勢力図は大きく動いた。注目は先週から引き続き2位となる「The Blind Side」。サンドラ・ブロック主演のスポーツ・ヒューマン・ドラマが前週比17％増というまさかの増収でトータル興収を一気に1億ドルの大台に乗せた。2週目での1億ドル突破は、今年6月公開のS・ブロック主演作「あなたは私の婿になる」を軽々と凌駕するスピード。このままの調子で興行を続ければ、2億ドル突破も夢ではない。

一方、先週首位の「ニュームーン／トワイライト・サーガ」は前週比70％減という予想通りの大きな落ち込み。「The Blind Side」の猛追をかろうじて退けて2週連続首位の座を守ったが、トワイライターたちの波が引き、興行は早くも終息傾向だ。

3位の「2012」は前週比31％減に留めたものの、現時点でトータル興収1億3800万ドルは物足りない数字。2億ドルの大台を超えるのは難しそうだ。

4位に初登場の「Old Dogs」は、ジョン・トラボルタ＆ロビン・ウィリアムス主演のコメディー。昨年似たようなタイトルの「Wild Hogs（邦題：団塊ボーイズ）」をヒットさせた監督の新作だ。前作のヒットに続けとばかり再びトラボルタとコンビを組んだが、二匹目のどじょうはそこにはいなかった。
3425館という首位奪取の気合満々で封切られた本作だが、3日間興収はわずかに1680万ドルと空回り。水曜公開のため5日間で2400万ドルを稼いだが、最終的には5000万ドルに満たない興行に落ち着きそうだ。

6位の「Ninja Assassin」は、「Ｖフォー・ヴェンデッタ」のジェームズ・マクティーグ監督新作。マクティーグ監督は今、「スーパーマン」シリーズ最新作の監督に抜擢されたとの噂で話題の人物だ。……が、期待の新作「Ninja～」は批評家からコテンパンに叩かれてしまった。市場では2503館の公開で1300万ドルの売上げとまずまずの数字を記録しているが、DCコミックスの超人気シリーズ新作を任せるには少し不安な結果ではある。

「ノーカントリー」の原作者コーマック・マッカーシーの小説を映像化した「The Road」が111館で公開され、1館あたり1万ドル以上のアベレージをたたき出し、11位にランクインした。もともと昨年の公開を予定されていたが、ラインナップの問題から公開を延期されていた。ヴィゴ・モーテンセン扮する父と子の世紀末ロードムービーで、批評家受けもまずまず。アカデミー賞受賞には少し足りない印象だが、興行の成功が背中を押せば逆転があるかもしれない。

ディズニーのアニメ「The Princess and the Frog」が2館で限定公開され、1館あたり35万6000ドルという恐ろしいアベレージをあげた。今後拡大公開されてもヒットは確実で、どこまで数字を伸ばしていくか興味深く見守りたい。

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