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[US BoxOffice] 2009年12月4日（金）～12月6日（日）興行成績

ジョージ・クルーニー新作が限定公開で爆発的大ヒット！

画像は限定公開で大ヒットの「マイレージ、マイライフ」

3週目にしてついに「The Blind Side」が首位に立った。前週より186館の増館で、週末興収は2000万ドル超。前週比49％とさすがに数字を落としたが、トータル興収は1億2900万ドルに達している。今年6月に公開されて息の長いヒットとなったサンドラ・ブロック主演作「あなたは私の婿になる」の1億6300万ドル超えも視野に入った。監督は02年に「オールド・ルーキー」をスマッシュヒット（7500万ドル）させたジョン・リー・ハンコック。余勢を駆って監督した04年の「アラモ」リメイク版が大コケし、しばし第一線から退いていたが、今回の新作で華々しい復活を果たした。

2位の「ニュームーン／トワイライト・サーガ」は前週比63％減とさらに厳しい興行を強いられているが、トータル興収は2億5500万ドルに達している。まもなく09年興収ランキング第5位の「スター・トレック」（2億5700万ドル）を超え、4位の「The Handover」（2億7700万ドル）に迫る勢いだ。3位の「カールじいさんの空飛ぶ家」（2億9300万ドル）まで届くほどの勢いはないか。

3位にランクインはジム・シェリダン監督、トビー・マグワイア＆ジェイク・ギレンホール主演で贈るドラマ「Brothers」。デンマークの才人スザンネ・ビア監督が04年に発表した傑作「ある愛の風景」をリメイク。戦争により人格が変わってしまった夫を懸命に愛しつつ、夫の弟に惹かれてしまう女の葛藤が描かれる。オリジナルは女性監督ならではの繊細な感情表現で、癒しに満ちた再生のドラマが構成されている。傑作のリメイクは上手くいかないというのが通説だが、今回もその例に漏れず、批評家からはイマイチの評価。興行的にも2088館の公開で3日間興収970万ドルと冴えない成績に終わっている。期待されたアカデミー賞戦線からも大きく後退してしまった。

6位に初登場の「Armored」は、マット・ディロン、ジャン・レノ、ローレンス・フィッシュバーンら渋い役者大集合のクライム・アクション。監督はスリラー「モーテル」が不発だったニムロッド・アーントル。今回の新作も1915館の公開で3日間興収660万ドルと低空飛行を余儀なくされている。現在、ロバート・ロドリゲスが製作・脚本を務める「Predators」を監督中だが、新作の出来にも大きな不安を残す結果となってしまった。

ロバート・デニーロがジュゼッペ・トルナトーレのドラマ「みんな元気」をリメイクした「Everybody’s Fine」は10位に初登場。2133館で3日間興収400万ドル足らずと、全くの総スカンを食っている。批評家かも厳しい意見が相次いでおり、一部で期待されていたアカデミー賞戦線への参戦もなさそうだ。

一方で、15館で限定公開されたジョージ・クルーニー主演のドラマ「マイレージ、マイライフ」が大爆発。1館あたりのアベレージは実に79000ドルと、劇場に観客が溢れかえっている様子。先日発表されたナショナル・ボード・オブ・レビューで作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞の主要4部門を受賞するなどクオリティも折り紙付きで、公開後に寄せられた批評家からの評価も総じて大絶賛となっている。アカデミー賞主要部門ノミネートはまず間違いなく、今後の賞レースの結果如何では、本番でも独走する可能性が高い。

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