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[ノミネーション最終予想] 作品賞

アカデミー賞 記事:2010.02.02

有力コンテンダー
(500)日のサマー
アバター
しあわせの隠れ場所
第9地区
17歳の肖像
ハングオーバー
ハート・ロッカー
イングロリアス・バスターズ
インビクタス 負けざる者たち
NINE
プレシャス
A Serious Man
A Single Man
スター・トレック
カールじいさんの空飛ぶ家
マイレージ、マイライフ
かいじゅうたちのいるところ
The White Ribbon

下馬評TOP5
アバター
ハート・ロッカー
プレシャス
マイレージ、マイライフ
イングロリアス・バスターズ
カールじいさんの空飛ぶ家
インビクタス 負けざる者たち
17歳の肖像
A Serious Man

ノミネート枠拡大の影響がどう出るか?
ノミネート枠が10作品に拡大されたことで予想のあり方が大きく変わった作品賞部門。ポイントはこのノミネート枠拡大が授賞式の視聴率アップを目的としていることで、主催者側の思惑を会員たちがどれだけ汲み取るかだ。アカデミー協会としては、授賞式を盛り上げるために出来るだけ”話題作”が候補に挙がってほしいというのが本音だろうが、近年のアカデミー賞は独立系のクオリティフィルム重視の性格を強くしている。今回の改革でこの傾向がどれだけ変化するか。

上位6本はノミネート当確。残りの4本は?
通常の5枠であれば、前哨戦実績上位5作品「ハート・ロッカー」「アバター」「マイレージ、マイライフ」「イングロリアス・バスターズ」「プレシャス」がすんなりとノミニーを勝ち取っただろう。この5作品と、昨年の「ウォーリー」落選の反動から票が集まると見られている「カールじいさんの空飛ぶ家」までは順当にノミネートを勝ち取るだろう。残る4つの椅子に協会が望むビッグタイトルは、知名度の高い大ヒットした「スター・トレック」「ハングオーバー」「しあわせの隠れ場所」、あるいはスター総出演のミュージカル「NINE」あたりだろうが、果たして会員たちは素直にこれらの作品に票を投じるだろうか。答えは否だろう。何しろ、ノミネートを確実視される作品の中に大ヒット作が3本も含まれており、すでに話題作りには事足りているように見える。今回のノミネート枠拡大をよく思っていない会員も多いようで、あからさまな話題作偏愛でアカデミー賞の質を落とすような行為は無益と判断されるだろう。

小品のクオリティフィルムが票を集める
というわけで、前哨戦実績も豊富な小品「A Serious Man」「17歳の肖像」は逆に票を集めやすそう。前者はアメリカ製作者組合賞で落選しているが、インディ系の雄コーエン兄弟作品とあって会員からの人気も高い。ノミネート枠拡大反対派からこぞって票を集めるだろう。後者は去年もっとも高い評価を得たイギリス映画。会員に愛されるクオリティフィルムだ。

イーストウッドは今年こそ順当にノミネート?
また、メジャー配給ながら、アカデミー会員たちからのリスペクトも厚いクリント・イーストウッド監督作「インビクタス 負けざる者たち」もギリギリのラインながら圏内に滑り込みそうな気配。イーストウッド作品は周りの期待も大きい分課せられるハードルも高く、昨年も「グラン・トリノ」「チェンジリング」という2本の傑作を輩出しながら作品賞候補は逃している。ただし、その2本とも、ノミネート枠が10本だったら候補入りしていただろうことを考えれば、今回の新作も候補入りしてしかるべきだろう。

常連フォックス・サーチライトのイチオシ
もう1本、インディ作品が選ばれるとすれば「(500)日のサマー」が有力だ。配給は「サイドウェイ」や「JUNO/ジュノ」などを世に送り出してきたアカデミー賞の常連フォックス・サーチライト。今年は一押しだったヒラリー・スワンク主演の伝記ドラマ「Amelia」がコケ、「~サマー」1本で勝負という懐事情がある。前哨戦では苦戦しているものの、得意のFYCキャンペーンで逆転があっておかしくない。ただ、同社は昨年「スラムドッグ$ミリオネア」で悲願の作品賞受賞を果たしたばかり。会員に牽制の気持ちが働く可能性もある。

外国語作品のエースが逆転ノミネートも
カンヌ国際映画祭パルムドール受賞の「The White Ribbon」も侮れない。外国語作品でノミネートの可能性があるとすればこの作品だけだろう。ただし、米国内の配給は「17歳の肖像」と同じソニー・ピクチャーズ・クラシックスで、これも配給のバランスから投票を控える動きがあるかもしれない。

PGAノミネートのSFモキュメンタリーも有力
小品ながら1億ドル超の大ヒットを記録した「第9地区」もノミネートの可能性は低くない。アメリカ製作者組合賞では「A Serious Man」らを差し置いてノミネートされており、クオリティも申し分ない。ドキュメンタリー・タッチで撮影されたSFムービーという新たなジャンルの扉を開いたエポック・メイキング的な作品としての評価も高く、会員の間にもファンは多いだろう。

「アバター」さえいなければ……
SFムービーといえば夏場に大ヒットした「スター・トレック」も外せない。オリジナルを大胆に、かつファンの期待を裏切ることなく”リ・イマジネーション”した新シリーズの序章。レベルの高い娯楽映画で、アカデミー賞候補の資格は十分。技術部門の評価に終わらせるには惜しすぎるクオリティだ。ただ、SFジャンルは今年「アバター」というお化け映画がはるか頭上に君臨しており、「スター・トレック」支持層の票を軒並み奪い去ってしまうだろう。

コメディー不遇は続くのか
今回作品賞部門で大きなポイントとなるのが、「ハングオーバー」がノミネートされるか否か。これまで長年冷遇され続けてきたコメディー映画が、ノミネート枠の拡大でようやく陽の目を見ることになるのか。あるいは不遇の歴史は続くのか。2億ドル超の大ヒットを記録し、批評家からも高い評価を得たこの作品が選から漏れるようだと、コメディー作品が正当な評価を受けられないことへの批判が叫ばれることになりそう。

ワインスタイン兄弟のパワーを侮るなかれ
最後に1本、不気味な存在なのが「NINE」だ。ごり押しキャンペーンで有名なワインスタイン兄弟の今年のイチオシ作品で、封切り後に不評が伝えられてからも、追撃の手は緩められていない。ミラマックス時代から、「ショコラ」「サイダーハウス・ルール」など、劣勢が予想されていた作品を同様の手法で候補に滑り込ませた実績を持つだけに、ワインスタインのノウハウは他コンテンダーにとっては恐怖だろう。逆転があっても何の不思議もない。

結論:
「アバター」「ハート・ロッカー」「プレシャス」「マイレージ、マイライフ」「イングロリアス・バスターズ」「カールじいさんの空飛ぶ家」までは当確。「17歳の肖像」「A Serious Man」「インビクタス 負けざる者たち」もほぼ安泰だろう。最後の1本は流動的。「第9地区」「ハングオーバー」「スター・トレック」「NINE」「(500)日のサマー」「The White Ribbon」の5本で1席を争う。最上位に名前を挙げたいのは「ハングオーバー」。決してアカデミー賞向きな作品ではないかもしれないが、アカデミー賞向きでない作品がノミネートされてはじめて、ノミネート枠拡大には意義があったと少しは肯定的な気持ちになれそうだ。

管理人予想


アバター

ハート・ロッカー

イングロリアス・バスターズ

プレシャス

マイレージ、マイライフ

カールじいさんの空飛ぶ家

17歳の肖像

A Serious Man

インビクタス 負けざる者たち

ハングオーバー

アバター
ハート・ロッカー
プレシャス
マイレージ、マイライフ
イングロリアス・バスターズ
カールじいさんの空飛ぶ家
17歳の肖像
A Serious Man
インビクタス 負けざる者たち
ハングオーバー


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