[受賞最終予想] 短編ドキュメンタリー映画賞
2本のHBO製TVドキュメンタリーは、四川省大地震、GM工場閉鎖による経済危機という重いテーマをストレートに描く。その一方で、ポーランドとドイツの合作「Rabbit à la Berlin」(ベルリンのウサギ)は、ベルリンの壁崩壊が与えた影響をウサギの視点で描くというユニークなアプローチ。5本のノミネート作の中でもインパクトは一番だ。
パーキンソン病を発症して引退した元ワシントン州知事ブース・ガードナーが行った自殺幇助容認という破天荒なキャンペーンを追った「The Last Campaign of Governor Booth Gardner」も興味深い一本。
○ China’s Unnatural Disaster: The Tears of Sichuan Province (監督:Jon Alpert、Matthew O’Neill) アメリカ 38分 2008年四川省を襲った大地震の実態を描いたHBO製作のTVドキュメンタリー。 |
The Last Campaign of Governor Booth Gardner (監督:Daniel Junge) アメリカ 37分 元ワシントン州知事が行った、自殺幇助を認める尊厳法キャンペーンを追う。 |
The Last Truck: Closing of a GM Plant (監督:Steven Bognar、Julia Reichert) アメリカ 40分 ゼネラル・モーターズ オハイオ工場閉鎖までの日々。従業員たちは何を思うのか。 |
Music by Prudence (監督:Roger Ross Wiiliams) アメリカ 33分 重度の障害を持つ女性シンガー、Prudence Mabhenaが歌を通して希望のメッセージを送る。 |
◎ Rabbit à la Berlin (監督:Joachim Back) ポーランド/ドイツ 51分 ベルリンの壁付近を安住の地としていたウサギたちが、壁崩壊で窮地に立たされる。 |