【全米ボックスオフィス 2010年2/19~2/21】 「シャッター・アイランド」が予想を上回る好スタート!
本来ならば昨年10月に公開され、アカデミー賞戦線に殴りこみをかけるはずだったレオナルド・ディカプリオ×マーティン・スコセッシの新作「シャッター・アイランド」。配給のパラマウントの判断により、同社の「マイレージ、マイライフ」「ラブリーボーン」の公開を優先する形でこの時期までおあずけを食らっていた。結果、BoxOfficeが年間でもっとも盛り下がる2月の公開となったわけだが、結果的にこれが吉と出た。
2991館の封切りで公開3日間の興収は4000万ドル超と大ヒットを記録。2月の興収としては史上9番目となる好成績で、主演のディカプリオ、監督のスコセッシの両方にとって過去最高のオープニング興収記録となっている。ただ、批評家からの評価はそれほど伸びておらず、過去3度のコラボ作がすべてアカデミー賞作品賞にノミネートされているゴールデン・コンビの新作としては物足りない出来という評価が支配的で、アカデミー賞戦線を諦めての公開延期はどうやら正しい判断だったと言えそうだ。
鑑賞した映画ファンには概ね好意的に迎えられているようだが、息の長い興行を期待できるようなタイプの作品ではなく、最終的な着地点は1億ドル付近ということになりそうだ。
先週TOPの「バレンタインデー」は前週比69%の大幅ダウン。前週が出来過ぎの興行だった分、煽りを受けた格好だが、鑑賞後の満足度が異様に低いというデータを見ても、この落ち込みぶりは仕方のない結果といえそうだ。出足からすれば2億ドルも狙える勢いだったが、どうやら1億5000万ドルにも満たない興行に落ち着きそうだ。
「アバター」は1つランクを上げ3位に。104館劇場を減らしたものの、前週比31%減と相変わらず質の高い興行を続けている。トータル興収は6億8700万ドルに達しており、間もなく前人未到の7億ドルを突破する。
限定公開組ではロマン・ポランスキー監督の新作「The Ghost Writer」が4館の封切りでアベレージ4万4000ドルと好調。批評家からも高い評価を受けており、ポランスキーのキャリアの中でも上位にランクする成功作ということになりそうだ。
TW | LW | Title | 配給 | Weekend | 劇場数 | Total | 週 |
1 |
N
|
シャッター・アイランド
|
Par.
|
$40,200,000
|
2,991
|
$40,200,000
|
1
|
2 |
1
|
バレンタインデー
|
WB
|
$17,160,000
|
3,665
|
$87,422,000
|
2
|
3 |
4
|
アバター
|
Fox
|
$16,100,000
|
2,581
|
$687,821,000
|
10
|
4 |
3
|
パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
|
Fox
|
$15,300,000
|
3,396
|
$58,760,000
|
2
|
5 |
2
|
ウルフマン
|
Uni.
|
$9,846,000
|
3,223
|
$50,315,000
|
2
|
6 |
5
|
Dear John
|
SGem
|
$7,300,000
|
3,062
|
$65,971,000
|
3
|
7 |
6
|
Tooth Fairy
|
Fox
|
$4,500,000
|
2,523
|
$49,867,000
|
5
|
8 |
9
|
Crazy Heart
|
FoxS
|
$3,025,000
|
1,089
|
$21,585,000
|
10
|
9 |
7
|
From Paris with Love
|
LGF
|
$2,500,000
|
2,311
|
$21,200,000
|
3
|
10 |
8
|
Edge of Darkness
|
WB
|
$2,210,000
|
2,118
|
$40,314,000
|
4
|