[受賞最終予想] メーキャップ賞
ピリオド、コンテンポラリー、ファンタジーの3作品がオスカー像を争う面白い展開。ここ2年はピリオド作品が受賞しているが、ファンタジー作品も強い部門。ただ、SF作品に限ると受賞例は多くなく、96年にノミネートされた「スター・トレック」映画前作「ファースト・コンタクト/STAR TREK」も受賞を逃している。
「スター・トレック」はジャンルが不安材料だが、4部門でノミネートされた内、この部門が一番受賞の可能性が高い。他3部門は強力なライバルに受賞を阻まれるのが目に見えており、ここが唯一チャンスのある部門。「スター・トレック」ファンの会員たちも十分それを分かっているだろうし、ファンでなくとも、作品のクオリティの割に冷遇されているこの大ヒット映画に何か賞を与えなければという意識が働くだろう。
「ヴィクトリア女王 世紀の愛」はこの部門では王道とも言えるコスチューム劇。「エリザベス」の受賞を例に挙げるまでもなく、コスチューム劇は無条件に強い。作品自体にそれほどパワーがないのがマイナス材料だが、会員が一番票を投じやすい作品と言っていい。
イタリア映画「イル・ディーヴォ」は、イタリアの元首相ジュリオ・アンドレオッティの半生を綴った作品で、実在の人物に似せる技術が問われるメイクアップ。そのクリソツぶりは2年前に受賞の「エディット・ピアフ~愛の賛歌~」も真っ青で、イタリア映画ながらアカデミー賞ノミネートも納得の出来。アンドレオッティ自身の顔がそれほど知られていない分、この精巧なメイクアップがどれだけ会員に伝わるかが不安だが、十分に勝機はあると見る。
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◎ アルド・シグノレッティ、ヴィットリオ・ソダーノ(イル・ディーヴォ) オスカー実績 ノミネート2回・受賞0回 アルド・シグノレッティ 2007年 アポカリプト(候補) 2002年 ムーラン・ルージュ(候補) ヴィットリオ・ソダーノ ノミネート1回・受賞0回 2007年 アポカリプト(候補) |
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○ バーニー・バーマン、ミンディ・ホール、ジョエル・ハーロウ(スター・トレック) オスカー実績 ノミネート0回・受賞0回 |
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ジョン・ヘンリー・ゴードン、ジェニー・シャーコア(ヴィクトリア女王 世紀の愛) オスカー実績 ジェニー・シャーコア ノミネート1カイ回・受賞0回 1999年 エリザベス(候補) |