【全米ボックスオフィス 2010年2/26~2/28】 「シャッター・アイランド」V2! K・スミス新作も好スタート!
画像は2位の「Cop Out」
「シャッター・アイランド」が先週に引き続き首位をひた走る。前週比45%のダウンだが、1館あたりのアベレージは依然優秀で、総興収は早くも7500万ドルに達している。1億ドル超えは間違いなく、改めてディカプリオ×スコセッシの相性の良さを証明する格好となっている。
初登場2位につけたのは、ケヴィン・スミス監督新作「Cop Out」。もともとは「The Couple of Dicks」(Dicksは刑事を表す隠語だが、男性器のことも指す)というキワドいタイトルだったが、配給のワーナーがこれに難色を示し、改題を要求。スミスは前作の「Zack and Miri make a Porno」でも卑猥なタイトルが問題となり、興業的に苦戦を強いられる結果となっており、今回は改題要求を飲むほかなかった。改題の甲斐あってか、オープニング3日間の興収は1850万ドル(3150館)と景気のいいスタート。スミス監督作品としてはぶっちぎりのオープニング記録となる。セス・ローゲンというイケイケのスターを擁しながら不発に終わった前作「Zack~」が記録した3100万ドル(スミス作品としては最高興収)は軽々と超えてきそうで、主演のブルース・ウィリスとともに勝利の美酒を楽しんでいるに違いない。
3位にランクインは72年製作の同名ホラーをリメイクした「The Crazies」。街の住民が突然狂気に走り、殺し合いを始める。オープニング興収は2476館の公開で1650万ドルと上々の滑り出し。2000万ドルと発表されている製作費は軽く回収できそうだ。主演は2位の「Cop Out」に主演するブルース・ウィリスと「ダイ・ハード4.0」で共演しているティモシー・オリファント。ハワイを舞台とした傑作サスペンスの前作「パーフェクト・ゲッタウェイ」でも強烈なインパクトを残したオリファントが、じわじわと人気を拡大しつつある印象だ。
4位の「アバター」は前週比13%減と依然好調。総興収はついに前人未踏の7億ドルを突破した。まだまだ数字を伸ばせそうな勢いだが、次週から「アリス・イン・ワンダーランド」が公開され、3D上映劇場がごっそり奪われる見込みで、そろそろ劇場展開も収束傾向となりそうだ。
限定公開組では、アカデミー賞外国語映画賞部門で有力視される「A Prophet」が9館で公開。批評家からも激賞されており、ハイアベレージでの興収が予想されたが、意外や1館あたりのアベレージは1万8000ドルと平凡な数字に終わっている。150分という長尺が影響しているのかもしれないが、それにしても物足りない数字だ。ちなみにライバルの「白いリボン」は3館でアベレージ4万ドルを稼いでいる。
TW | LW | Title | 配給 | Weekend | 劇場数 | Total | 週 |
1 |
1
|
シャッター・アイランド | Par. |
$22,200,000
|
3,003
|
$75,076,000
|
2
|
2 |
N
|
Cop Out | WB |
$18,565,000
|
3,150
|
$18,565,000
|
1
|
3 |
N
|
The Crazies | Over. |
$16,521,000
|
2,476
|
$16,521,000
|
1
|
4 |
3
|
アバター | Fox |
$14,000,000
|
2,456
|
$706,904,000
|
11
|
5 |
4
|
パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 | Fox |
$9,800,000
|
3,302
|
$71,214,000
|
3
|
6 |
2
|
バレンタインデー | WB |
$9,505,000
|
3,578
|
$100,358,000
|
3
|
7 |
6
|
Dear John | SGem |
$5,000,000
|
3,006
|
$72,624,000
|
4
|
8 |
5
|
ウルフマン | Uni. |
$4,123,000
|
3,043
|
$57,244,000
|
3
|
9 |
7
|
Tooth Fairy | Fox |
$3,450,000
|
2,249
|
$53,866,000
|
6
|
10 |
8
|
Crazy Heart | FoxS |
$2,540,000
|
1,148
|
$25,087,000
|
11
|