[受賞最終予想] 助演女優賞
2回ノミネート、1度受賞のペネロペ・クルス以外は初ノミネートとなるフレッシュな面々。中でも24歳のアンナ・ケンドリックは女優としてのキャリアをスタートさせたばかりで瑞々しい魅力あふれる新人だ。この部門はもともと将来性豊かな若い女優に甘く、過去にはマリサ・トメイやアンナ・パキン、ジェニファー・ハドソンといった新人女優たちが期待値込みで受賞を果たしてきた。ケンドリックにも当然将来性を買っての得票が期待できるが、ただ今年は残念ながら相手が悪かった。
前哨戦でほぼ全ての賞を受賞したモニークに死角はない。重要3賞(組合賞、ゴールデングローブ賞、ブロードキャスト批評家賞)総なめはもちろん、各地の批評家賞、インディペンデント・スピリット賞、英国アカデミー賞も受賞。これでモニークがオスカー受賞を逃そうものなら、黒人層の暴動を招きかねない状況だ。モニークは99年に放送が開始されたTVドラマ「The Parkers」でブレークし、バラエティ番組の司会者としても活躍するなどマルチな才能を発揮。今回「プレシャス」で確かな演技力も証明し、キャリアはまさに最高潮に達している。授賞式ではユニークなスピーチが期待できそうで、強烈なモニーク節炸裂で会場を沸かせてくれそうだ。
ペネロペ・クルス(NINE) オスカー実績 ノミネート2回・受賞1回 2008年 それでも恋するバルセロナ(助演女優賞受賞) 2006年 ボルベール <帰郷>(主演女優賞候補) |
ヴェラ・ファーミガ(マイレージ、マイライフ) オスカー実績 ノミネート0回・受賞0回 |
マギー・ギレンホール(Crazy Heart) オスカー実績 ノミネート0回・受賞0回 |
◎ モニーク(プレシャス) オスカー実績 ノミネート0回・受賞0回 |
アンナ・ケンドリック(マイレージ、マイライフ) オスカー実績 ノミネート0回・受賞0回 |