[受賞最終予想] 主演男優賞
TOP5が前哨戦を引っ張り、そのまま順当にオスカー候補入りを果たした。最初の前哨戦であるナショナル・ボード・オブ・レビューを制したのはジョージ・クルーニーとモーガン・フリーマン。その後の批評家賞ではジェレミー・レナー、コリン・ファースも負けじと活躍し、戦況は混沌。そんな中、ついに真打ちジェフ・ブリッジスが登場し、ほどなくしてブリッジスを中心に賞レースが展開していくことになる。
終わってみれば、組合賞、ゴールデングローブ賞、ブロードキャスト批評家賞の重要3賞をブリッジスが総なめする完勝。長年のキャリアに対するリスペクトも加わって、ブリッジス落選の可能性は限りなくゼロに近づいた。演じる役柄もブリッジスのイメージにぴたりとハマり、昨年「レスラー」で賞レースを沸かせたミッキー・ロークを連想する向きも多いようだ。焦点はすでにブリッジスがどんなスピーチをするかに移っており、落選の可能性を探る行為には意味がない。スタンディング・オベーション間違いなしのオスカーナイト一番の盛り上がりとなるであろう瞬間を楽しみに待つことにしよう。
◎ ジェフ・ブリッジス(Crazy Heart) オスカー実績 ノミネート4回・受賞0回 2000年 ザ・コンテンダー(助演男優賞候補) 1984年 スターマン/愛・宇宙はるかに(主演男優賞候補) 1974年 サンダーボルト(助演男優賞候補) 1971年 ラスト・ショー(助演男優賞候補) |
ジョージ・クルーニー(マイレージ、マイライフ) オスカー実績 ノミネート2回・受賞1回 2007年 フィクサー(主演男優賞候補) 2005年 シリアナ(助演男優賞受賞) |
コリン・ファース(A Single Man) オスカー実績 ノミネート0回・受賞0回 |
ジェレミー・レナー(ハート・ロッカー) オスカー実績 ノミネート0回・受賞0回 |
モーガン・フリーマン(インビクタス 負けざる者たち) オスカー実績 ノミネート4回・受賞1回 2004年 ミリオンダラー・ベイビー(助演男優賞受賞) 1994年 ショーシャンクの空に(主演男優賞候補) 1989年 ドライビング Miss デイジー(主演男優賞候補) 1987年 NYストリート・スマート(助演男優賞候補) |