【全米ボックスオフィス 2010年5/7~5/9】 夏興行開幕!「アイアンマン2」記録的な出だしも失望の声多数……
サマーシーズン興行の幕開けを告げる超大作「アイアンマン2」がいよいよ公開され、大ヒットスタートを切っている。史上最多となる4380館という超拡大公開でお披露目された同作が、最初の週末で稼ぎ出した金額は1億3360万ドル。「1」の9800万ドルを軽々と上回り、これまで14本しかないオープニング週末での1億ドル超えクラブに見事仲間入りした。
ただし、業界内では1億5000万ドル付近の売上げを予想する声が多く、史上5番目となるオープニング売上げ記録に失望のため息が漏れているのも事実。木曜の深夜興行でも売上げは750万ドルと低迷し(「ニュー・ムーン/トワイライト・サーガ」は2630万ドル)、金曜の初日興収も史上7番目の記録となる5240万ドルと期待を下回った。公開館数にモノを言わせて数字を稼いだものの、その人気ぶりはまだ超一流シリーズの仲間入りと認定するにはやや足りないか。
とはいえ、この分なら3億ドルの壁は問題なくクリアしそうで、紛れもない一流シリーズであることは間違いない。パート3の製作にも早々にGOサインが出るだろう。
10位にランクインはドキュメンタリー映画「Babies」。サンフランシスコ、東京、モンゴル、ナミビアという全く土地柄・境遇の違う4つの都市で生まれた4人の赤ん坊の成長過程を追った問題作で、赤ん坊が本当に必要としているものは何か?を問う。批評家たちからの評価は高い本作だが、「アイアンマン2」のような娯楽作に人が押し寄せるサマーシーズンにあって、お堅いドキュメンタリーをヒットさせるのは至難の業。配給のフォーカス・フィーチャーズはこれを534館という大きな規模で公開する賭けに出たが、残念ながら結果は無残なものとなっている。
さて次週は、カンヌ国際映画祭でもオープニング上映されるラッセル・クロウ&リドリー・スコット監督コンビの新作「ロビン・フッド」が公開。「アイアンマン2」のV2を阻止するのは困難だが、こちらも5000万ドル級のオープニングが期待できる。「グラディエーター」のようなハイクオリティな娯楽映画を期待したいところだ。
TW | LW | Title | 配給 | Weekend | 劇場数 | Total | 週 |
1 |
N
|
アイアンマン2 | Par. |
$133,600,000
|
4,380
|
$133,600,000
|
1
|
2 |
1
|
エルム街の悪夢 | WB (NL) |
$9,170,000
|
3,332
|
$48,530,000
|
2
|
3 |
2
|
ヒックとドラゴン | P/DW |
$6,760,000
|
3,003
|
$201,093,000
|
7
|
4 |
3
|
Date Night | Fox |
$5,300,000
|
2,734
|
$80,854,000
|
5
|
5 |
4
|
The Back-Up Plan | CBS |
$4,345,000
|
3,003
|
$29,415,000
|
3
|
6 |
5
|
Furry Vengeance | Sum. |
$4,000,000
|
3,002
|
$11,621,000
|
2
|
7 |
7
|
タイタンの戦い | WB |
$2,305,000
|
2,157
|
$157,808,000
|
6
|
8 |
9
|
Death at a Funeral | SGem |
$2,100,000
|
1,706
|
$38,323,000
|
4
|
9 |
6
|
The Losers | WB |
$1,800,000
|
2,450
|
$21,450,000
|
3
|
10 |
N
|
Babies | Focus |
$1,575,000
|
534
|
$1,575,000
|
1
|