【全米ボックスオフィス 2010年7/9~7/11】 ユニバーサル製CGアニメが驚きの大ヒット!プレデターズは3位
「トイ・ストーリー3」大ヒットの波に乗ったか、ユニバーサル配給のCGアニメ「怪盗グルーの月泥棒」が3日間興収6000万ドル超という、周囲の予想をはるかに上回る数字で首位デビューを果たした。このオープニング興収は、CGアニメ作品としては史上14番目の記録で、「レミーのおいしいレストラン」(総興収2億600万ドル)、「ヒックとドラゴン」(総興収2億1600万ドル)、「トイ・ストーリー2」(総興収2億4500万ドル)らを超える好発進。過去に同等のオープニング興収をあげた作品と単純比較すれば、2億ドルの壁は突破できそうだ。
ユニバーサルはこれまでCGアニメ分野では大きく遅れをとっており、08年に公開された「ねずみの騎士デスペローの物語」があげた5000万ドルが最大の興収だった。「怪盗グルー~」はその記録をわずか3日間で打ち破ったわけで、ユニバーサルにとっては記念碑的作品となるだろう。これまでCGアニメ分野ではピクサーとドリームワークスが2大巨頭として君臨し、ソニー、20世紀フォックスがこれに続く形だったが、「怪盗グルー~」の成功により、ユニバーサルも一気に2番手グループに取り付いた。
ロバート・ロドリゲスが製作総指揮を担当したシリーズ新章「プレデターズ」は3位発進。とはいえ、2669館の封切りで3日間興収2530万ドルなら悪くないスタートだ。前作「AVP2」がほぼ同じ館数でオープニング興収1000万ドルしかあげられなかったのと比べれば、ロドリゲスを担ぎ出して新たなスタートを切った賭けは成功したと評価していい。ただし、「エイリアンVSプレデター」のオープニング記録(3300館の公開で3800万ドル)に比べれば見劣りする数字であり、リニューアル第1弾としては大手を振って褒め称えるほどの結果とも言えない。まあ良くも悪くも、このシリーズの固定ファンの存在を改めて証明した格好ではある。
2位にランクダウンした「トワイライト・サーガ/エクリプス」は2週目の興収が3300万ドルで総興収2億3700万ドル。前作「ニュームーン」の2週目が2億3000万ドルなので、ほぼ同じレベルでの推移となっている。前作を物差しとすれば、やはり3億ドル手前で商いを終えることになりそうだ。
7館で限定公開された「The Kids Are All Right」が1館あたり7万2000ドル超という大ヒットを記録。アネット・ベニングとジュリアン・ムーアがレズビアンの夫婦を演じるコメディー・ドラマで、彼女たちが育てる2人の子供が、父親(ドナーの提供者)を探し始めることで家族の絆が試されるというお話。批評家から大絶賛を受けており、早くも来年のアカデミー賞戦線での活躍を予想する声も上がっている。
TW | LW | Title | 配給 | Weekend | 劇場数 | Total | 週 |
1 | N | 怪盗グルーの月泥棒 | Uni. |
$60,117,000
|
3,476
|
$60,117,000
|
1
|
2 | 1 | トワイライト・サーガ/エクリプス | Sum. |
$33,400,000
|
4,468
|
$237,000,000
|
2
|
3 | N | プレデターズ | Fox |
$25,300,000
|
2,669
|
$25,300,000
|
1
|
4 | 3 | トイ・ストーリー3 | BV |
$22,000,000
|
3,753
|
$340,200,000
|
4
|
5 | 2 | エアベンダー | Par. |
$17,150,000
|
3,203
|
$100,227,000
|
2
|
6 | 4 | 俺たちグローン・アップス | Sony |
$16,400,000
|
3,463
|
$111,315,000
|
3
|
7 | 5 | ナイト&デイ | Fox |
$7,850,000
|
2,628
|
$61,939,000
|
3
|
8 | 6 | ベスト・キッド | Sony |
$5,700,000
|
2,458
|
$164,600,000
|
5
|
9 | 7 | 特攻野郎Aチーム THE MOVIE | Fox |
$1,800,000
|
1,236
|
$73,971,000
|
5
|
10 | 11 | Cyrus | FoxS |
$1,375,000
|
200
|
$3,521,000
|
4
|