【全米ボックスオフィス 2010年7/23~7/25】 話題の「インセプション」堂々のV2!「ソルト」は健闘も2位デビュー
画像は2位の「ソルト」
先週、6200万ドルの荒稼ぎで首位デビューを果たした「インセプション」が、強力ライバルを抑えて見事V2を達成。2週目の興収も4350万ドルで、前週比わずか30%落ちとやはり腰の強い興行を展開している。総興収は早くも1億4300万ドルを突破しており、2億ドル突破は時間の問題、3億ドルの壁も突破できそうな勢いだ。客層を選ぶタイプの作品をこれだけのメガヒットに導いてしまうクリストファー・ノーランは、スピルバーグ・ルーカス時代とは一線を画する新時代のヒットメイカーと言える。
アンジェリーナ・ジョリー主演のアクション・スリラー「ソルト」は3612館で公開され、3650万ドルを稼ぐまずまずの出足。アンジー主演作としては、「ウォンテッド」(5092万ドル)「Mr.& Mrs.スミス」(5034万ドル)「トゥームレイダー」(4700万ドル)に次ぐオープニング成績となる。女優の単独主演映画としては悪くない数字で、首位デビューこそならなかったものの、まずは及第点スタートと言えるのでは。批評家たちの反応も決して悪くないが、映画ファンの受けは今ひとつの様子で、金土に比べて日曜の興行で大きく数字を落としているのが気にかかる。あまり息の長い興行は期待できないかもしれない。
ティーン・アイドル、セリーナ・ゴメス主演のコメディー「Ramona and Beezus」は2719館の公開でオープニング興収800万ドルと冴えない数字。いたずらっ子の妹ラモーナに手を焼くゴメス演じるビーザスの奮闘ぶりをコミカルに描く低年齢層向き作品で、幅広い層に届くはずもなく、予想通りの惨敗を喫している。ただし、総じて批評家から叩かれやすいタイプの作品にしては、作品の評価自体は悪くなく、有名批評家のロジャー・エバートが高得点を与えているのをはじめ、概ね良好なレビューを獲得している。日本公開はまずないだろうが、DVDが発売されたら手にとってみるのも一興か。
他、3週目を迎えた「怪盗グルーの月泥棒」はこの週末も前週比26%減と落ち込みを最小限に留める高稼働。総興収は1億6100万ドルに達している。この分だと春先に公開されて大ヒットした「ヒックとドラゴン」の興収(2億1700万ドル)を超えてきそうで、下手をするとこの夏の本命の一角と言われながら失速した「シュレック・フォーエバー」(2億3400万ドル)をも上回るサプライズをなし得るかもしれない。
一方、本命との下馬評通りの快進撃を続けている「トイ・ストーリー3」は6週目の週末も前週と同じ5位に踏みとどまり、総興収は3億7900万ドルに達している。すでに「ファインディング・ニモ」(3億3900万ドル)を早々に抜き去り、ピクサー作品最高のヒット作となっているが、このペースなら「シュレック2」(4億4100万ドル)をも抜き去り、過去最高ヒットのCGアニメ作品となる可能性が大だ。と同時に、今年のサマーシーズンのNo.1となることもほぼ確定。ピクサーの勢いは留まるところを知らない。
TW | LW | Title | 配給 | Weekend | 劇場数 | Total | 週 |
1 |
1
|
インセプション | WB |
$43,505,000
|
3,792
|
$143,663,000
|
2
|
2 |
N
|
ソルト | Sony |
$36,500,000
|
3,612
|
$36,500,000
|
1
|
3 |
2
|
怪盗グルーの月泥棒 | Uni. |
$24,100,000
|
3,600
|
$161,700,000
|
3
|
4 |
3
|
魔法使いの弟子 | BV |
$9,685,000
|
3,504
|
$42,643,000
|
2
|
5 |
5
|
トイ・ストーリー3 | BV |
$9,030,000
|
2,766
|
$379,529,000
|
6
|
6 |
N
|
Ramona and Beezus | Fox |
$8,000,000
|
2,719
|
$8,000,000
|
1
|
7 |
6
|
俺たちグローン・アップス | Sony |
$7,600,000
|
2,859
|
$142,412,000
|
5
|
8 |
4
|
エクリプス/トワイライト・サーガ | Sum. |
$7,033,000
|
3,121
|
$279,674,000
|
4
|
9 |
7
|
エアベンダー | Par. |
$4,173,000
|
2,127
|
$123,264,000
|
4
|
10 |
8
|
プレデターズ | Fox |
$2,850,000
|
1,846
|
$46,568,000
|
3
|