第83回アカデミー賞作品賞フロントランナー
第83回アカデミー賞授賞式まであと4ヶ月。12月に入れば続々と前哨戦の結果が発表され、オスカー戦線の盛り上がりは加速度を増すが、その前に一度、各部門で有力視されているフロントランナーを整理してみよう。まずは作品賞から。
作品賞フロントランナー
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ソーシャル・ネットワーク
監督 : デヴィッド・フィンチャー |
今年、批評家から一番愛されている、俗に言う”Critics Darling”。例年ならアカデミー賞戦線では不利だが、メインストリームをいく本作ならポール・トゥ・ウィンの可能性は低くない。
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The King’s Speech
監督 : トム・フーパー |
オスカー前哨戦として最も重要視されるトロント国際映画祭観客賞を受賞。本命討ちキャンペーン得意なワインスタインなら逆転受賞は十分。
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インセプション
監督 : クリストファー・ノーラン |
「ダークナイト」でオスカー候補を逃したノーランへのリスペクト票が集まること必至。難解な作品ながら興行的にも大成功。やっかみにつながる不安あり。
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127 Hours
監督 : ダニー・ボイル |
全米公開前だが、トロントでの評価はすこぶる高かった。「スラムドッグ$ミリオネア」で受賞したばかりのボイル作品だが、候補までなら十分圏内。
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トイ・ストーリー3
監督 : リー・アンクリッチ |
アニメ映画史上に残るクオリティと評価され、ピクサー作品最高傑作との呼び声も高い。昨年「カールじいさんの空飛ぶ家」に続く2年連続候補はほぼ当確か。
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トゥルー・グリッド
監督 : ジョエル&イーサン・コーエン |
コーエン兄弟の映画がアカデミー賞向きでないと言われたのも昔の話。ジョン・ウェイン主演の名作リメイクの本作で、前作「シリアスマン」に続く作品賞候補も夢ではない。
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ザ・タウン
監督 : ベン・アフレック |
監督デビュー作「ゴーン・ベイビー・ゴーン」が高評価のアフレックが、前作がフロックでないことを証明。カムバック劇が好きなアカデミーから歓迎必至。
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ブラック・スワン
監督 : ダーレン・アロノフスキー |
前作「レスラー」で男の生き様を活写したアロノフスキーが、今度は女の世界の闘いをスリリングに描写。ヴェネチアで評価高く、候補入りまでは可能性高い。
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The Kids Are All Right
監督 : リサ・チョロデンコ |
女流監督が描く複雑な愛の形。アネット・ベニングの主演女優賞を中心にBUZZが沸騰中だが、10枠に増えた作品賞部門でも好位置につけている。
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The Fighter
監督 : デヴィッド・O・ラッセル |
「スリー・キングス」の監督・主演コンビによる新作はアカデミーが大好きなボクサーの伝記。ポスト「レイジング・ブル」となれるか。
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その他の有力作品(アルファベット順)
Animal Kingdom(ソニー・ピクチャーズ・クラシックス)
監督:デビッド・マイコッド
Another Year(ソニー・ピクチャーズ・クラシックス)
監督:マイク・リー
Biutiful(ロードサイド・アトラクションズ)
監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
Blue Valentine(ワインスタイン・カンパニー)
監督:デレク・シアンフランス
The Company Men(ワインスタイン・カンパニー)
監督:ジョン・ウェルズ
Fair Game(サミット・エンターテイメント)
監督:ダグ・リーマン
Get Low(ソニー・ピクチャーズ・クラシックス)
監督:アーロン・シュナイダー
幸せの始まりは(ソニー・ピクチャーズ)
監督:ジェームズ・L・ブルックス
ヒックとドラゴン(ドリームワークス)
監督:クリス・サンダース、ディーン・デュボア
Let Me In(オーヴァーチュア・フィルムズ)
監督:マット・リーヴス
Love and Other Drugs(20世紀フォックス)
監督:エドワード・ズウィック
Made in Dagenham(ソニー・ピクチャーズ・クラシックス)
監督:ナイジェル・コール
わたしを離さないで(フォックス・サーチライト)
監督:マーク・ロマネク
The Next Three Days(ライオンズゲイト)
監督:ポール・ハギス
Rabbit Hole(ライオンズゲイト)
監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
Secretariat(ディズニー)
監督:ランダル・ウォレス
Somewhere(フォーカス・フィーチャーズ)
監督:ソフィア・コッポラ
ツーリスト(ソニー・ピクチャーズ)
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマーク
The Way Back(ニューマーケット・フィルムズ)
監督:ピーター・ウィアー
Winter’s Bone(ロードサイド・アトラクションズ)
監督:デブラ・グラニク