[2010 Precursors] アニー賞最多候補は「ヒックとドラゴン」!
アニメ映画賞の権威アニー賞のノミネーションが発表され、「ヒックとドラゴン」が対象となる全10部門で候補となり、他を突き放した。一方、ピクサーの「トイ・ストーリー3」は作品、監督、脚本の3部門にとどまった。人気面でもクオリティ面でも上位とされる「トイ・ストーリー3」に対する不遇は何故なのか。
実はこれ、3部門しかノミネートされなかった、のではなく、3部門もノミネートされた、というのが正しい。今年、ディズニーはアニー賞の選考過程に疑問を呈し、自社作品のエントリーを辞退する意思を表明。つまり、本来「トイ・ストーリー3」は投票対象に入っていなかったのだ。それでも票の流れは止められず、「トイ・ストーリー3」と「塔の上のラプンツェル」の2本が作品賞ほかでノミネートされている。アニー賞側としても影響力あるディズニー映画を全く無視するわけにもいかず、そのまま有効票として発表されるに至ったのだろう。
喜ばしいのは「サマー・ウォーズ」の細田守監督の監督賞ノミネート。レベルの高い今年のアニメ映画の中でのノミネートは快挙だ。
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