[受賞予想] 美術賞-想像力の勝負!「インセプション」が一歩リード
アリス・イン・ワンダーランド
ハリー・ポッターと死の秘宝Part1
インセプション
英国王のスピーチ
トゥルー・グリット
美術賞と衣装デザイン賞はセットで受賞するケースが多い……というデータは5年前までのもの。過去10年、美術賞と衣装デザイン賞のセット受賞は5回あるが、01~05年までの5回で、06年以降は5年連続で受賞作品が分かれている。むしろ、セットで受賞しないケースが多いと言ってしまっていいほどだ。
今年、美術賞と衣装デザイン賞の両方にノミネートされているのは、「アリス・イン・ワンダーランド」と「英国王のスピーチ」「トゥルー・グリット」の3本。いずれもセット受賞のポテンシャルを持つ強力コンテンダーだ。特に「アリス」は見た目に豪華絢爛で大いに金もかかっている。インパクトなら候補作品中No.1だ。ただし、ノミニーのロバート・ストロンバーグは昨年「アバター」で受賞したばかり。割引が必要だろう。
「英国王のスピーチ」は美術監督組合賞(ピリオド部門)を受賞し、作品の強さも追い風に波に乗る。ライバルは組合賞を分け合った(ファンタジー部門)「インセプション」だ。過去10年、この部門の受賞作品はファンタジー、ピリオドとほぼ半々で、どちらが有利とも言えない。「インセプション」のイマジネーションが勝つか、「英国王のスピーチ」の作品パワーが勝つか。昨年の「アバター」に続き、想像力の勝利と予想して「インセプション」に◎。
管理人の予想
◎ガイ・ヘンドリックス・ディアス(インセプション)
○イヴ・スチュワート(英国王のスピーチ)