[受賞予想] 編集賞-作品賞との直結度高い部門。ということは・・・?
編集賞を制する作品は作品賞を制すると言われるほど重要なこの部門。逆に言えば、作品賞で最有力視される作品がこの部門でも本命ということが言える。
過去10年、編集賞受賞作品が作品賞を受賞したケースは実に7回。編集賞=作品賞の傾向は十分に信用していいデータだ。が、これで結論を出すのは総計。例外の3回を見てみよう。例外は、07年「ノーカントリー」(受賞は「ボーン・アルティメイタム」)、04年「ミリオンダラー・ベイビー」(受賞は「アビエイター」)、01年「ビューティフル・マインド」(受賞は「ブラックホーク・ダウン」)。作品賞受賞作が比較的静かなドラマなのに対し、受賞作は激しくカットをつないだ技巧的な作品だ。
データを信じるなら作品賞部門で本命視される「英国王のスピーチ」を◎に推すべきだが、比較的静かなドラマである「英国王」に対し、対抗馬となる「ソーシャル・ネットワーク」は超技巧的な編集で魅せる映画。3回の例外を生んだケースにぴたりと当てはまる。
「英国王」もツボを抑えた見事な編集だが、まさに”編集マジック”と言うべき「ソーシャル・ネットワーク」が受賞すべき。組合賞の結果を信じて「ソーシャル・ネットワーク」に◎。
管理人の予想
◎アンガス・ウォール、カーク・バクスター(ソーシャル・ネットワーク)
○タリク・アンウォー(英国王のスピーチ)