[受賞予想] 主演女優賞-ポートマンVSベニング、最終Rの行方は・・・?
前哨戦はナタリー・ポートマンとアネット・ベニングが重要賞を分け合った印象だが、ドラマ、コメディで部門分けされていない賞ではその多くをポートマンがさらっている。下馬評でも断然ポートマン有利の流れに傾きつつあり、今や彼女の受賞は8割方決まったような情勢だ。
ポートマンにはさらに有利な条件も。近年の主演女優部門は美貌の女優に贈られることが多く、この10年を見ると、昨年のサンドラ・ブロックをはじめ、ケイト・ウィンスレット、マリオン・コティヤール、ニコール・キッドマン、シャーリーズ・セロン、ハル・ベリー、リース・ウィザースプーン、ジュリア・ロバーツらがオスカー像を贈られている(例外の2人を探さないでください。私は彼女たちのファンです)。マリオン・コティヤールの例は特にわかりやすい。前哨戦をリードしたイギリスのベテラン女優ジュリー・クリスティ(アウェイ・フロム・ハー 君を想う)と個性派女優エレン・ペイジ(JUNO/ジュノ)を逆転しての受賞は、その美貌がひとつの要因とも言われた。若く美しいナタリー・ポートマンには有利なデータだ。
さらに、ナタリー・ポートマンは現在妊娠中。授賞式にはマタニティドレスを着て出席する。過去に妊娠中の女優がオスカー像を贈呈されたケースは多く、古くは「ソフィーの選択」のメリル・ストリープ、近年でも「シカゴ」のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、「ナイロビの蜂」のレイチェル・ワイズなとが受賞している。アネット・ベニング(アメリカン・ビューティー)は当時妊娠中だったが受賞できず、マタニティドレスが絶対的な力を持っているわけではないが、得票の助けにはなるだろう。
全ての要素がポートマン受賞を後押ししているようにも見えるが、一方でアネット・ベニングの逆転を信じる声も少なくない。ベニングといえば、過去3度の候補で受賞経験はなし。特に主演女優賞にノミネートされた過去2回はともに本命視されながら、どちらも宿敵ヒラリー・スワンクに受賞をさらわれた。今回も似たような流れで悲劇三たびの様相なのたが、順番的には受賞していい頃合い。過去の落選に対する同情票が集まれば、逆転の可能性もある。
管理人の予想
◎ナタリー・ポートマン(ブラック・スワン)
○アネット・ベニング(キッズ・オールライト)