第64回カンヌ国際映画祭コンペティション部門エントリー19作品
ロバート・デニーロが審査員長を務める第64回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門のエントリー作品19本が発表された。
まず朗報は、日本から2本の作品が選出されたこと。1本は同映画祭でグランプリ受賞の実績を持つ河瀬直美監督の「朱花(はねづ)の月」、もう1本は三池崇史監督による時代劇「一命」。カンヌで知名度の高い河瀬はもとより、「十三人の刺客」が好評だった三池も海外での評価は高く、チャンスは十分。日本に明るい話題をもたらしてくれることを祈りたい。
そして、今年も常連メンバーが多数顔を揃えた。「ロゼッタ」「ある子供」で2度のパルムドール受賞を誇るダルデンヌ兄弟が今年も参戦。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」でパルムドール受賞のラース・フォン・トリアー、「息子の部屋」でパルムドール受賞のナンニ・モレッティ、「過去のない男」でグランプリ受賞のアキ・カウリスマキなど豪華顔ぶれの競演は見もの。コンペ外での参戦が予想されていたテレンス・マリックも、新作「The Tree of Life」を送り込んできた。巨匠たちによるレベルの高い賞争いとなりそうだ。
第64回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門選出作品
L’Apollonide(英題:House of Tolerance)(監督:ベルトラン・ボネロ/仏)
Drive(監督:ニコラス・ウィデイング・レフン)
Footnote(監督:ヨセフ・シダー)
朱花(はねづ)の月(監督:河瀬直美)
一命(英題:Hara-Kiri: Death of Samurai)(監督:三池崇史)
The Kid with the Bike(監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ)
Le Havre(監督:アキ・カウリスマキ)
Melancholia(監督:ラース・フォン・トリアー)
Michael(監督:マーカス・シュラインツァー)
Once Upon a Time in Anatolia(監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン)
Pater(監督:アラン・カヴァリエ)
Polisse(監督:マイウェン)
The Skin I Inhabit(監督:ペドロ・アルモドバル)
Sleeping Beauty(監督:ジュリア・リー)
La Source des Femmes(英題:The Source)(監督:ラデュ・ミヘイレアニュ)
This Must Be The Place(監督:パオロ・ソレンティーノ)
The Tree of Life(監督:テレンス・マリック)
Habemus Papam(英題:We Have a Pope)(監督:ナンニ・モレッティ)
We Need to Talk About Kevin(監督:リン・ラムジー)