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第64回カンヌ国際映画祭、パルムドールは「ツリー・オブ・ライフ」!

アカデミー賞 記事:2011.05.23

第64回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の結果が発表された。ロバート・デニーロ審査員長をはじめ、ユマ・サーマン、ジュード・ロウ、ジョニー・トー、オリヴィエ・アサヤスら審査員がパルムドールに選んだのは、やはり大本命「ツリー・オブ・ライフ」だった。
「ツリー・オブ・ライフ」は、寡作で有名な伝説の映画監督テレンス・マリックが前作「ニューワールド」から”わずか”6年ぶりに発表した新作で、ブラッド・ピット、ショーン・ペン主演による親子二代の家族の物語。現地での公式上映後は絶賛に次ぐ絶賛の声が相次いだが、評判通りの結果となった。アカデミー賞戦線での活躍も期待される。
グランプリは2作品。ダルデンヌ兄弟の「自転車に乗った少年」(原題)とヌリ・ビルゲ・ジェイランの「昔々、アナトリアで」。またまたダルデンヌ兄弟が重要賞を受賞。兄弟はすでに「ロゼッタ」と「ある子供」で2度パルムドールを受賞。前回出品の「ロルナの祈り」でも脚本賞を受賞するなど、カンヌ史上もっとも愛された監督と言っていい。
男優賞は、黎明期の映画界を描いた「The Artist」でサイレント映画のスター俳優を演じたジャン・デュジャルダンが受賞。このチョイスには方々から”Good Choice”との声が上がっている。ジョン・グッドマン、ペネロープ・アン・ミラー共演のフランス映画。
女優賞は「Melancholia」のキルスティン・ダンストが受賞。監督のラース・フォン・トリアーが問題発言でカンヌから追放され受賞は難しいかと思われていたが、審査員たちもオールヌードも辞さない彼女の熱演を無視することは出来なかったようだ。これでトリアー作品は2作品連続で女優賞(前作「アンチクライスト」でシャルロット・ゲンズブールが受賞)を受賞することになった。
監督賞は新鋭ニコラス・ウィンディング・レフン(Drive)が受賞。日本公開された「プッシャー」などのハードボイルド映画で知られる監督だが、知名度はほぼゼロに近い。そんな監督の才能を認め、主演を買って出たライアン・ゴズリングの功績も大きいだろう。
■ パルムドール
★ツリー・オブ・ライフ (監督:テレンス・マリック)
■ グランプリ
★自転車に乗った少年(原題)(監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ)
★昔々、アナトリアで(原題)(監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン)
■ 男優賞
★ジャン・デュジャルダン(The Artist)
■ 女優賞
★キルスティン・ダンスト(Melancholia)
■ 監督賞
★ニコラス・ウィデイング・レフン(Drive)
■ 脚本賞
★ヨセフ・シダー(Hearat Shulayim)
■ 審査員賞
★Polisse (監督:マイウェン・ル・ベスコ)


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