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[2012 Precursors] ナショナル・ボード・オブ・レビュー発表!

アカデミー賞 記事:2011.12.02

アカデミー賞を占う材料として欠かすことの出来ない重要賞、ナショナル・ボード・オブ・レビューが発表され、マーティン・スコセッシ監督の「ヒューゴの不思議な発明」が作品賞、監督賞の2部門で栄冠に輝いた。先日全米で公開を迎えたばかりの「ヒューゴ〜」は、ファミリー向けの3Dアニメという体裁をとりながらも、批評家からは”スコセッシの近年最高傑作”との呼び声高く、”スコセッシは本作でオスカーを受賞すべきだった”との評も飛び交った。権威ある賞を受賞したことで、スコセッシ2度目のオスカー受賞が現実味を帯びてきた。
他、TOP10作品にはオスカー有力作品がズラリ。本命視される「The Artist」「The Descendants」が順当にランクインする中、「マネーボール」がまさかの選漏れ。代わりに批評家筋からあまり評判のよくなかった「J.エドガー」が選ばれる波乱があった。ほか、カンヌで好評だった「ツリー・オブ・ライフ」「ドライヴ」がそろってランクイン。公開前の話題作「戦火の馬」と「ドラゴン・タトゥーの女」も滑り込んだ。
主演男優賞はジョージ・クルーニー(The Descendants)が受賞。2度目のオスカー受賞も十分に圏内。同作品からは、クルーニーの娘役を演じたシャイリーン・ウッドレーも助演女優賞を受賞した。クルーニーは前作「マイレージ、マイライフ」でも共演のアンナ・ケンドリックを助演賞に引っ張り上げたが、本作でも共演者を引き立てつつ自分も目立つというスターパワーを見せつけているようだ。
主演女優賞にはこちらもカンヌで好評だった「少年は残酷な弓を射る」のティルダ・スウィントン。「フィクサー」ですでに1度オスカーを手にしているが、2度目もありうるのではと囁かれるほどの熱演だ。
助演男優賞はクリストファー・プラマー(人生はビギナーズ)。ニューヨーク批評家賞ではライバルと目されるアルバート・ブルックスが先勝したが、負けじと1つ取り返した。このまま2人のマッチレースとなるのか?アカデミー賞の同部門は老優に優しい傾向にあるので、このまま前哨戦実績が五分ならプラマ−優位か。
外国語映画TOP5にわれらが日本の「十三人の刺客」がランクイン。本作はアメリカで日本以上に評価が高く、もし今年のアカデミー賞外国語映画部門の日本代表にエントリーしていたらノミネートされていた可能性もある。ちなみに今年の日本代表は新藤兼人監督の「一枚のハガキ」だが、この作品にもチャンスはありそう。同じくTOP5入りの「エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPE」にも要注目。ブラジル警察特殊部隊の活躍を描くシリーズ第2作で、ブラジルで記録的なヒットとなった。警察と政治家の癒着を糾弾する硬派な内容で、「シティ・オブ・ゴッド」が好きなひとは必見。近日WOWOWで再放送。
ナショナル・ボード・オブ・レビュー
■ 作品賞
★ヒューゴの不思議な発明(マーティン・スコセッシ監督)
次点9作品(アルファベット順)
The Artist(監督:ミシェル・アザナヴィシウス)
The Descendants(監督:アレクサンダー・ペイン)
ドライヴ(監督:ニコラス・ウィンディング・レフン)
ドラゴン・タトゥーの女(監督:デヴィッド・フィンチャー)
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(監督:デヴィッド・イェーツ)
The Ides of March(監督:ジョージ・クルーニー)
J・エドガー(監督:クリント・イーストウッド)
ツリー・オブ・ライフ(監督:テレンス・マリック)
戦火の馬(監督:スティーヴン・スピルバーグ)


■ 監督賞
★マーティン・スコセッシ(ヒューゴの不思議な発明)
■ 主演男優賞
★ジョージ・クルーニー(The Descendants)
■ 主演女優賞
★ティルダ・スウィントン(少年は残酷な弓を射る)
■ 助演男優賞
★クリストファー・プラマー(人生はビギナーズ)
■ 助演女優賞
★シャイリーン・ウッドレー(The Descendants)
■ 新人監督賞
★J・C・チャンダー(マージン・コール)
■ ブレイクスルー演技賞
★フェリシティ・ジョーンズ(Like Crazy)
★ルーニー・マーラ(ドラゴン・タトゥーの女)
■ アンサンブル演技賞
★ヘルプ 心がつなぐストーリー
■ 脚本賞
★ウィル・レイザー(50/50 フィフティ・フィフティ)
■ 脚色賞
★アレクサンダー・ペイン(The Descendants)
■ アニメーション映画賞
★ランゴ
■ 外国語映画賞
★A Separation
(イラン)
外国語映画次点5作品 [in alphabetical order]
十三人の刺客(日本)
エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPE(ブラジル)
Footnote(イスラエル)
Le Havre(フィンランド)
この愛のために撃て(フランス)
■ ドキュメンタリー映画賞
★Paradise Lost 3: Purgatory
■ スポットライト賞
★マイケル・ファスベンダー(A Dangerous Method、Jane Eyre、Shame 他)
■ 特別映画製作業績賞
★「ハリー・ポッター」シリーズ(原作の映画化に対して)
■ 表現の自由賞
★Crime After Crime
★Pariah
■インディペンデント映画トップ10(アルファベット順)
50/50 フィフティ・フィフティ(監督:ジョナサン・レヴィン)
Another Earth(監督:マイク・ケイヒル)
人生はビギナーズ(監督:マイク・ミルズ)
A Better Life(監督:ミゲル・アテタ)
Cedar Rapids(監督:クリス・ウェイツ)
マージン・コール(監督:J・C・チャンダー)
Shame(監督:スティーヴ・マックイーン)
Take Shelter(監督:ジェフ・ニコルズ)
少年は残酷な弓を射る(監督:リン・ラムジー)
Win Win(監督:トマス・マッカーシー)
■ドキュメンタリー映画トップ5(アルファベット順)
Born to be Wild
Buck
ジョージ・ハリスン リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド
プロジェクト・ニム
アイルトン・セナ 音速の彼方へ※ドキュメンタリー映画賞受賞作を除く


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