[2012 Precursors] ボストン批評家賞も「The Artist」!
歴史あるボストン映画批評家協会賞は「The Artist」を選出。ただし、監督賞を「ヒューゴの不思議な発明」と分け合っているように、薄氷の勝利といった感。作品賞次点には「ヒューゴ~」と並んで、5年もの間公開が見送られていたケネス・ロナガン監督の「Margaret」が名を連ねている。
激戦区、主演男優賞部門はブラッド・ピットに軍配。次点にはジョージ・クルーニー、マイケル・ファスベンダーと売れっ子たちの名が並んだ。本番ではクルーニーとピットの豪華スターによる一騎討ちとなるのか。主演女優賞はマリリン・モンローを演じたミシェル・ウィリアムズの勝利。マーガレット・サッチャーを演じたメリル・ストリープの独走を阻止するのはウィリアムズか。
助演男優賞はアルバート・ブルックス(ドライヴ)が受賞。次点にはライバルのクリストファー・プラマー(人生はビギナーズ)ではなく、同じくキャリア豊富な老優マックス・フォン・シドー(ものすごく~)の名前が挙がっている。助演女優賞は夏に大ヒットを記録したコメディー「Bridesmaids」のメリッサ・マッカーシーが受賞。主にTVを活躍の場とするコメディエンヌ。
アニメーション映画賞は「ランゴ」が受賞。ボストンは昨年も作品賞次点に「トイ・ストーリー3」を選ぶなど、アニメにはちょっとうるさい賞。混戦とされる今年のアニメ部門だが、これで「ランゴ」が一歩抜け出したか。
ボストン映画批評家協会賞
■ 作品賞
★The Artist(監督:ミシェル・アザナヴィシウス)
Runner-Up
ヒューゴの不思議な発明(監督:マーティン・スコセッシ)
Margaret(監督:ケネス・ロナガン)
■ 監督賞
★マーティン・スコセッシ(ヒューゴの不思議な発明)
Runner-Up
ミシェル・アザナヴィシウス(The Artist)
■ 主演男優賞
★ブラッド・ピット(マネーボール)
Runner-Up
ジョージ・クルーニー(The Descendants)
マイケル・ファスベンダー(Shame)
■ 主演女優賞
★ミシェル・ウィリアムズ(マリリン 7日間の恋)
Runner-Up
メリル・ストリープ(マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙)
■ 助演男優賞
★アルバート・ブルックス(ドライヴ)
Runner-Up
マックス・フォン・シドー(ものすごくうるさくて、ありえないほど近い)
■ 助演女優賞
★メリッサ・マッカーシー(Bridesmaids)
Runner-Up
ジーニー・バーリン(Margaret)
■ 新人映画人賞
★ショーン・ダーキン(Martha Marcy May Marlene)
■ アンサンブル演技賞
★Carnage
■ 脚本賞
★アーロン・ソーキン、スティーヴン・ザイリアン(マネーボール)
■ 撮影賞
★エマニュエル・ルベツキ(ツリー・オブ・ライフ)
■ 編集賞
★The Clock
■ 作曲賞
★The Artist
★ドライブ
■ アニメーション映画賞
★ランゴ
■ 外国語映画賞
★灼熱の魂(カナダ)
■ ドキュメンタリー映画賞
★プロジェクト・ニム