[2012 Precursors] ゴールデン・グローブ賞ノミネーション発表!
最大のアカデミー賞前哨戦と位置づけられるゴールデン・グローブ賞のノミネーションが発表された。近年はそれほどアカデミー賞との直結度は高くないが、それでもアカデミー賞を占う上で欠かすことの出来ない重要賞だ。
今年最多ノミネートの栄誉を勝ち取ったのはやはり「アーティスト」。作品、監督、主演男優、助演女優、脚本、作曲の6部門でノミネートされた。対抗視される「ファミリー・ツリー」も5部門にノミネートされ、ピッタリとライバルをマークしている。
サプライズ候補は「スーパー・チューズデー 正義を売った日」(原題:The Ides of March)。ジョージ・クルーニー監督による政治劇で、批評家からの反応はまずまずよかったものの、前哨戦レースではこれまで全く名前が挙がっていなかった。ゴールデン・グローブはこれを作品、監督、主演男優、脚本の主要4部門で候補に挙げている。外国人記者クラブはよほどクルーニーが好きなようで、今年クルーニーは監督、主演男優、脚本の3部門で同時にノミネートされている。
また、昨年はコメディ・ミュージカル部門の作品賞に不評だった「バーレスク」や「ツーリスト」がノミネートされたことで、贈賄疑惑や部門の必要性を疑問視する声も出たが、今年は本命「アーティスト」が同部門にカテゴライズされたことで格好がついた。ウディ・アレンの「Midnight in Paris」もこちらでノミネートされ、昨年とは打って変わってクオリティムービーが並んだ。
助演男優賞部門でヴィゴ・モーテンセン(A Dangerous Mind)がサプライズノミネート。代わりにアンディ・サーキス(猿の惑星:創世記)、ニック・ノルティ(Warrior)らが選から漏れた。
ゴールデン・グローブ賞
■ 作品賞(ドラマ部門)
ファミリー・ツリー(監督:アレクサンダー・ペイン)
ヘルプ 心がつなぐストーリー(監督:テイト・テイラー)
ヒューゴの不思議な発明(監督:マーティン・スコセッシ)
スーパー・チューズデー 正義を売った日(監督:ジョージ・クルーニー)
マネーボール(監督:ベネット・ミラー)
戦火の馬(監督:スティーヴン・スピルバーグ)
■ 作品賞(コメディ/ミュージカル部門)
50/50 フィフティ・フィフティ(監督:ジョナサン・レヴィン)
アーティスト(監督:ミシェル・アザナヴィシウス)
Bridesmaids(監督:ポール・フェイグ)
Midnight in Paris(監督:ウディ・アレン)
マリリン 7日間の恋(監督:サイモン・カーティス)
■ 監督賞
ウディ・アレン(Midnight in Paris)
ジョージ・クルーニー(スーパー・チューズデー 正義を売った日)
ミシェル・アザナヴィシウス(アーティスト)
アレクサンダー・ペイン(ファミリー・ツリー)
マーティン・スコセッシ(ヒューゴの不思議な発明)
■ 主演男優賞(ドラマ部門)
ジョージ・クルーニー(ファミリー・ツリー)
レオナルド・ディカプリオ(J・エドガー)
マイケル・ファスベンダー(SHAME シェイム)
ライアン・ゴズリング(スーパー・チューズデー 正義を売った日)
ブラッド・ピット(マネーボール)
■ 主演女優賞(ドラマ部門)
グレン・クローズ(アルバート・ノッブス)
ヴィオラ・デイヴィス(ヘルプ 心がつなぐストーリー)
ルーニー・マーラ(ドラゴン・タトゥーの女)
メリル・ストリープ(マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙)
ティルダ・スウィントン(少年は残酷な弓を射る)
■ 主演男優賞(コメディ/ミュージカル部門)
ジャン・デュジャルダン(アーティスト)
ブレンダン・グリーソン(The Guard)
ジョセフ・ゴードン=レヴィット(50/50 フィフティ・フィフティ)
ライアン・ゴズリング(ラブ・アゲイン)
オーウェン・ウィルソン(Midnight in Paris)
■ 主演女優賞(コメディ/ミュージカル部門)
ジョディ・フォスター(おとなのけんか)
シャーリズ・セロン(ヤング≒アダルト)
クリステン・ウィグ(Bridesmaids)
ミシェル・ウィリアムズ(マリリン 7日間の恋)
ケイト・ウィンスレット(おとなのけんか)
■ 助演男優賞
ケネス・ブラナー(マリリン 7日間の恋)
アルバート・ブルックス(ドライヴ)
ジョナ・ヒル(マネーボール)
ヴィゴ・モーテンセン(A Dangerous Method)
クリストファー・プラマー(人生はビギナーズ)
■ 助演女優賞
ベレニス・ベジョ(アーティスト)
ジェシカ・チャステイン(ヘルプ 心がつなぐストーリー)
ジャネット・マクティア(アルバート・ノッブス)
オクタヴィア・スペンサー(ヘルプ 心がつなぐストーリー)
シャイリーン・ウッドリー(ファミリー・ツリー)
■ 脚本賞
ミシェル・アザナヴィシウス(アーティスト)
アレクサンダー・ペイン、ナット・ファクソン、ジム・ラッシュ(ファミリー・ツリー)
ジョージ・クルーニー、グラント・ヘスロフ、ボー・ウィリモン(スーパー・チューズデー 正義を売った日)
ウディ・アレン(Midnight in Paris)
アーロン・ソーキン、スティーヴン・ザイリアン(マネーボール)
■ 作曲賞
アーティスト
ドラゴン・タトゥーの女
ヒューゴの不思議な発明
W.E.
戦火の馬
■ 主題歌賞
“Hello Hello”(Gnomeo & Juliet)
“The Keeper”(マシンガン・プリーチャー)
“Lay Your Head Down”(アルバート・ノッブス)
“The Living Proof”(ヘルプ 心がつなぐストーリー)
“Masterpiece”(W.E.)
■ アニメーション映画賞
タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密
アーサー・クリスマスの大冒険
カーズ2
長ぐつをはいたネコ
ランゴ
■ 外国語映画賞
The Flowers of War(中国)
In the Land of Blood and Honey(アメリカ)
少年と自転車(ベルギー)
別離(イラン)
The Skin I Live In(スペイン)
■ セシル・B・デミル賞
★モーガン・フリーマン