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[ノミネーション予想] 主演女優賞

アカデミー賞 記事:2012.01.22

重要3賞(SAG、GG、BFCA)すべてにノミネートされているコンテンダーは、ヴィオラ・デイヴィス(ヘルプ 心がつなぐストーリー)メリル・ストリープ(マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙)ティルダ・スウィントン(少年は残酷な弓を射る)ミシェル・ウィリアムズ(マリリン 7日間の恋)の4人。彼女たちの他前哨戦での実績を見ても落選の可能性は低い。焦点は残る1つの席だ。

候補筆頭は、SAG、GGで候補のグレン・クルーズ(アルバート・ノッブス)。過去5回のオスカー候補実績がある大女優だが、まだ受賞経験はない。今回ノミネートされたとしても受賞までは難しいだろうが、これまでの功績が評価されて6回目のノミネートがあっておかしくない。
ただし、このところ主演女優賞部門では若手の積極的な評価が目立つ。昨年も21歳のジェニファー・ローレンス(ウインターズ・ボーン)がノミネートされ、一昨年もキャリー・マリガン(17歳の肖像)、ガボーレイ・シディベ(プレシャス)といった若い女優たちが候補入りしている。その傾向に今年当てはまるのは、GGにノミネートのルーニー・マーラ(ドラゴン・タトゥーの女)と、BFCAにノミネートのエリザベス・オルセン(Martha Marcy May Marlene)だ。

前者は昨年の「ソーシャル・ネットワーク」で出番は少ないながらも確かな印象を残し、今回はその印象を180度ひっくり返すような強烈な役柄にチャレンジしている。その変身ぶりはインパクト大で得票につながりやすいだろう。問題は、対象作がかなり不適切な描写の多い過激な作品で、老会員の間には拒否反応を示すものも多そうだということ。また、スウェーデン製映画のリメイクとなる本作は、オリジナルが一昨年全米公開されたばかりでまだ会員の印象に強く残っている。とくにリスベット役を演じたノオミ・ラパスがその後ハリウッドでブレイクを果たしていることを思うと、彼女が残したインパクトを上回るのは並大抵ではない。

エリザベス・オルセンは、対象作「Martha Marcy May Marlene」がサンダンス映画祭で公開されると、早々にオスカー有力候補として注目を集めた。昨年のジェニファー・ローレンスとケースが酷似しており、作品のキーパーソンとなる共演者が同じくジョン・ローガンというのも奇妙な縁だ。初物好きの会員にはかっこうの投票対象で、初ノミネートの可能性はけっして低くない。ただし、マイナス材料をあげるとすれば、有名な姉たちの存在か。彼女の姉たちはTV番組で一世を風靡したメアリー&アシュレー・オルセン姉妹。ティーン時代にブレイクした彼女たちは、早熟なハリウッド・セレブとしてありがちなゴシップまみれの人生を歩み、業界では半ば嘲笑の的となってしまっている。あの姉たちと同じ轍を踏まなかったエリザベスは逆に賞賛されてしかるべきだが、オルセンという名前に拒否反応を示す会員も少なくないだろう。

もう一人忘れてはいけないのは、カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞したキルスティン・ダンスト(メランコリア)だ。カンヌでの実績はあまりオスカーでは役に立たないが、キルスティンほど知名度のある女優なら話は別。問題はあのお騒がせものラース・フォン・トリアーに対するネガティブ票がどのくらいあるかだが、カンヌではそれを押しのけて女優賞を受賞したのだから、演技に対する評価は相当なものだ。逆転ノミネートがあっても不思議はない。

下馬評では実績豊富なグレン・クローズ有利も、予想はルーニー・マーラ(ドラゴン・タトゥーの女)。可憐な容姿とは裏腹な野心と演技力は次世代のスターの素質十分。オスカー候補をきっかけにスターへの道を突き進んでほしい。

ノミネーション予想
ヴィオラ・デイヴィス(ヘルプ 心がつなぐストーリー)
メリル・ストリープ(マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙)
ティルダ・スウィントン(少年は残酷な弓を射る)
ミシェル・ウィリアムズ(マリリン 7日間の恋)
ルーニー・マーラ(ドラゴン・タトゥーの女)


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