[受賞予想] 録音賞と音響編集賞は「ヒューゴ~」がセット受賞?
録音賞
ドラゴン・タトゥーの女
ヒューゴの不思議な発明
マネーボール
トランスフォーマー/ダークサイドムーン
戦火の馬
この部門はミュージカル映画かアクション大作が強い部門。ただしアクション大作の場合は、例えば「ボーン・アルティメイタム」や「キング・コング」「グラディエーター」など、作品の評価が高いことが前提となる。というわけで、批評家から酷評されている「トランスフォーマー/ダークサイドムーン」は受賞争いから一歩後退。
戦争映画の受賞例も多く、一昨年の「ハート・ロッカー」や「ブラックホーク・ダウン」「プライベート・ライアン」などが過去に受賞している。今年は「戦火の馬」がこれに当てはまり、有力候補の一角と見ていいだろう。
ただし、ここはクオリティムービーにして音の見せ場も多い大作でもある「ヒューゴの不思議な発明」が強い。おそらく主要部門で賞に絡めない分、技術部門に票が集まりそうな気配。音響編集賞とのセット受賞となる可能性が高いだろう。
◎ ヒューゴの不思議な発明
音響編集賞
ドライヴ
ドラゴン・タトゥーの女
ヒューゴの不思議な発明
トランスフォーマー/ダークサイドムーン
戦火の馬
ここ2年連続で録音賞受賞作と一致している音響編集賞部門。昨年は「インセプション」、一昨年は「ハート・ロッカー」が2つの賞をセットで受賞している。過去10年でのセット受賞例は4回で、前述2作品のほかには「ボーン・アルティメイタム」と「キング・コング」の例がある。4作品に共通しているのは、批評家からの評価が高く、かつアクションシーンの見せ場が多いこと。今年、録音賞部門で有力視される「ヒューゴの不思議な発明」はアクションシーンこそ多くはないが、音の活躍の場は豊富でセット受賞の可能性は高い。
ただ、両部門とも「戦火の馬」にとってかわられる可能性もある。作品評価の差で「ヒューゴ~」を上位にとるが、「戦火の馬」が両部門をセット受賞したとしても不思議はない。
◎ ヒューゴの不思議な発明