第69回ヴェネチア国際映画祭 コンペ部門エントリー作品発表!注目はテレンス・マリック監督「To the Wonder」!
2012年ヴェネチア国際映画祭コンペ部門のラインナップが発表。今年も各国の巨匠たちの作品が揃った。
もっとも注目度が高いのはやはりテレンス・マリック監督の「To The Wonder」。ベン・アフレック、レイチェル・マクアダムス主演という以外にはほとんど情報が解禁されていなかった話題の新作がついにベールを脱ぐ。昨年カンヌで最高賞パルムドールを受賞したばかりのマリックだが、もしヴェネチアでも金獅子賞受賞となれば、受賞済みのベルリン金熊賞とあわせて三大映画祭の最高賞完全制覇となる(ミケランジェロ・アントニオーニ、ロバート・アルトマンに続く3人目の快挙)。
日本からは北野武が「アウトレイジ ビヨンド」でエントリー。前作「アウトレイジ」のカンヌ出品に続く快挙だが、そのカンヌで賛否の割れたバイオレンス娯楽作の続編がヴェネチアでどう受け止 められるか。ヴェネチアとの相性は抜群の北野監督だけに、サプライズ受賞があっても不思議はない。
他、04年に「うつせみ」で監督賞受賞のキム・ギドク(Pieta)、カンヌ映画祭の常連マルコ・ベロッキオ(Dormant Beauty)、フランス・ドイツ映画として出品のブライアン・デ・パルマ(Passion)、「KIDS/キッズ」のハーモニー・コリン(Spring Breakers)、長編映画「カルロス」が絶賛されたオリヴィエ・アサヤス(Something in the Air)ら巨匠たちの作品が顔をそろえた。
映画祭は8月29日から9月8日まで行われる。
ヴェネチア国際映画祭 コンペ部門出品作品
Something In The Air (監督:オリヴィエ・アサヤス/フランス)
At Any Price (監督:ラミン・バーラニ/アメリカ・イギリス)
Dormant Beauty (監督:マルコ・ベロッキオ/イタリア・フランス)
La Cinquieme Saison (監督:Peter Brosens and Jessica Woodworth/ベルギー・オランダ・フランス)
Fill The Void (監督:Rama Burshtein/イスラエル)
E Stato il Figlio (監督:Daniele Cipri/イタリア・フランス)
Un Giorno Speciale (監督:フランチェスカ・コメンチーニ/イタリア)
Passion (監督:ブライアン・デ・パルマ/フランス・ドイツ)
Superstar (監督:Xavier Giannoli/フランス・ベルギー)
Pieta (監督:キム・ギドク/韓国)
アウトレイジ ビヨンド (監督:北野武/日本)
Spring Breakers (監督:ハーモニー・コリン/アメリカ)
To The Wonder (監督:テレンス・マリック/アメリカ)
Thy Womb (監督ブリランテ・メンドーサ/フィリピン)
Linhas de Wellington (監督:Valeria Sarmiento/ポルトガル・フランス)
Paradise: Faith (監督:ウルリッヒ・ザイドル/オーストリア・フランス・ドイツ)
Betrayal (監督:Kirill Serebrennikov/ロシア)