【第85回アカデミー賞 最終予想】 作品賞を制するのは前哨戦で他を圧倒した「アルゴ」で決まり
監督賞にノミネートされていない作品が作品賞を受賞した例はひじょうにまれで、前例は91年の「ドライビング・Miss・デイジー」までさかのぼる。たし かに厳しいデータではあるものの、前哨戦では製作者組合賞、ブロードキャスト批評家賞、ゴールデン・グローブ賞の重要3賞を完全制覇。前哨戦の結果を信頼 するなら「アルゴ」の優位はうごかない。
最多12部門ノミネートの「リンカーン」が最大のライバルだが、こちらは逆に前哨戦実績に乏しい。大統領選の年に封切られたタイミングのよさがどれだけ追 い風となるか。トロント国際映画祭の覇者「世界にひとつのプレイブック」もチャンスはある。
作品賞ノミネート
リンカーン(タッチストーン)
ライフ・オブ・パイ (フォックス)
世界にひとつのプレイブック(ワインスタイン)
レ・ミゼラブル(ユニバーサル)
◎アルゴ (ワーナー)
愛、アムール(ソニー・ピクチャーズ・クラシックス)
ゼロ・ダーク・サーティ(コロンビア)
ジャンゴ 繋がれざる者(ワインスタイン)
ハッシュパピー バスタブ島の少女(フォックス・サーチライト)