【第87回アカデミー賞有力作】「Selma」
1965年、アラバマ州セルマで起きた公民権運動の様子を描く社会派映画。キング牧師が主人公ということでリベラルなアカデミー会員には受けがよさそうだ。一度は資金なんで製作が頓挫したが、ブラピ率いる製作会社Plan Bや人気TV司会者オプラ・ウィンフリーの援助で完成にこぎつけたという執念もドラマ性がある。
Plan Bは昨年の作品賞受賞作「それでも夜は明ける」を手がけたことも記憶に新しく、同様に人種差別問題を扱う本作がふたたび脚光を浴びるのは自然ななりゆきとも言える。そういった視点から前哨戦実績に関わらずアカデミー賞での活躍を信じる向きは少なくないが、製作者組合賞(PGA)で落選したのは大きな痛手。扱いの難しい題材だけにアンチも少なからずいることを覚悟した方がよさそうだ。
プラス要素/マイナス要素
+キング牧師という会員受けしやすい題材
+ブラピ主催Plan Bが製作に参加
+オプラ・ウィンフリー出資&出演
+-女性監督
北米興収
$2,068,453
Metacriticスコア
91点(100点満点)
ロッテントマト
100%
前哨戦実績(◎受賞/○候補)
◎アフリカン・アメリカン映画批評家協会賞
◎女性映画批評家協会賞
○サテライト賞
○インディペンデント・スピリット賞
○ブロードキャスト映画批評家協会賞
○ゴールデン・グローブ賞
○ラスベガス映画批評家協会賞
○ダラス-フォートワース映画批評家協会賞
○サンディエゴ映画批評家協会賞
○オースティン映画批評家協会賞
○オンライン映画批評家協会賞
○インディワイアー映画批評家協会賞
○アメリカ映画協会(AFI)Top10
○ニューヨーク・オンライン映画批評家協会賞
○サンディエゴ映画批評家協会賞
○ヒューストン映画批評家協会賞
○ノースカロライナ映画批評家協会賞
○セントラルオハイオ映画批評家協会賞
○ノミネート確率 : 70%
※データはすべて1/7現在の集計