【第87回アカデミー賞有力作】「ゴーン・ガール」
デヴィッド・フィンチャー監督が前作「ドラゴン・タトゥーの女」に続いて放つ“ガール”ものだが、興行収入も作品評価も前作をはるかに凌ぐ大成功となっている。ベストセラーとなった同名小説を下敷きにしているところは前作と同じだが、フィンチャーの演出手腕はさらに研ぎ澄まされ、もはやボックスオフィス狙いで作られたとは到底思えないクオリティと評価されている。
この手のスリラー映画がアカデミー賞の舞台にあがることは稀だが、批評家も味方につけた本作ならあっさりと不利を覆してもおかしくない。「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」「ソーシャル・ネットワーク」などアカデミー賞の常連としても認知されるフィンチャーだけに、オスカー会員への受けもいい。うまくいけば監督賞を含む多部門ノミネートも夢ではない。
プラス要素/マイナス要素
+ボックスオフィスでの大ヒット
+原作が認知度抜群の大ベストセラー
+オスカー常連デヴィッド・フィンチャー監督作
-オスカー向きとは言い難いスリラー映画
北米興収
$166,726,809
Metacriticスコア
79点(100点満点)
ロッテントマト
89%
前哨戦実績(◎受賞/○候補)
○サテライト賞
○アメリカ製作者組合賞
○ブロードキャスト映画批評家協会賞
○ナショナル・ボード・オブ・レビュー
○ワシントンD.C.映画批評家協会賞
○ダラス-フォートワース映画批評家協会賞
○サンディエゴ映画批評家協会賞
○フェニックス映画批評家協会賞
○オースティン映画批評家協会賞
○セントルイス映画批評家協会賞
○サンディエゴ映画批評家協会賞
○セントラルオハイオ映画批評家協会賞
○ノミネート確率 : 65%
※データはすべて1/7現在の集計