【第87回アカデミー賞有力作】「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」
アート志向の強い作風で決してアカデミー賞向きではないが、前哨戦で予想外の大健闘を見せているだけに無視はできない。批評家賞での実績だけをとれば上位数本の中に入ってきており、前哨戦実績どおりなら作品賞ノミネートがあってもおかしくない。
2014年は主演作「LUCY ルーシー」も大ヒットを記録したスカーレット・ヨハンソンがヌードを披露したことで話題先行の感が否めなかった本作だが、その中身は鬼才ジョナサン・グレイザーの個性が爆発する異色ムービーで、ツボにはまればとことん愛さずにいられない中毒性を秘めている。近年のアカデミー賞は批評家好みする作品が実績を残している傾向があるだけに、批評家賞をリードした本作がフォーカスされる可能性は決して低くない。
プラス要素/マイナス要素
+前哨戦での十分な実績
+人気女優のヌードという話題性
-一般受けしない個性的なつくり
-オスカー実績に乏しい配給
北米興収
$2,614,251
Metacriticスコア
78点(100点満点)
ロッテントマト
85%
前哨戦実績(◎受賞/○候補)
○ゴッサム賞
○シカゴ映画批評家協会賞
○ラスベガス映画批評家協会賞
○サンフランシスコ映画批評家協会賞
○ダブリン映画批評家協会賞
○ロンドン映画批評家協会賞
○オンライン映画批評家協会賞
○インディワイアー映画批評家協会賞
○ニューヨーク・オンライン映画批評家協会賞
○ボストン・オンライン映画批評家協会賞
○デトロイト映画批評家協会賞
△ノミネート確率 : 5%
※データはすべて1/7現在の集計