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【第87回アカデミー賞予想 脚本賞】 作品賞狙う3作が熾烈なデッドヒート。制するのは業界人気の高い「バードマン」?

アカデミー賞 記事:2015.02.19

■ 脚本賞ノミニーと過去のアカデミー賞実績

リチャード・リンクレイター
(6才のボクが、大人になるまで。)   
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⇒アカデミー賞実績
14年「ビフォア・ミッドナイト」
05年「ビフォア・サンセット」

アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥほか
(バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡))
Bird

⇒アカデミー賞実績
07年「バベル」(監督賞)

E・マックス・フライ、ダン・ファターマン
(フォックスキャッチャー)
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⇒アカデミー賞実績
06年「カポーティ」

ウェス・アンダーソン、ヒューゴ・ギネス
(グランド・ブダペスト・ホテル)
The-Grand-Budapest-Hotel-580

⇒アカデミー賞実績
13年「ムーンライズ・キングダム」
02年「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」

ダン・ギルロイ
(Nightcrawler)
Night-crawler

⇒アカデミー賞実績
なし

【解説】
作品賞を争う「6才のボク」「バードマン」「グランド・ブダペスト・ホテル」の3作品が顔をそろえた脚本賞部門。実は前哨戦でもっとも高く評価されたのは「グランド・ブダペスト・ホテル」だった。ウェス・アンダーソン作品と言えば、脚本の出来不出来よりも先に美術や衣装が語られがちだが、批評家たちがこの作品でもっとも愛したのは脚本だったようだ。先日発表された最重要賞、脚本家組合賞も同作が受賞。このままライバルたちを抑え込んだとして不思議はない。

通常のシナリオ執筆とはまるで違う手法でつくられた「6才のボク」の脚本も当然評価は高い。「ビフォア〜」シリーズでも例を見ないスタイルの脚本でアカデミー賞ノミネートを果たしているリチャード・リンクレイターらしいアプローチで、その作家性の集大成とも呼べる本作に票が集まるだろうことは想像に難くない。

「バードマン」はハリウッド風刺を多分に含む刺激的な内容ながら、むしろハリウッド業界人に大いにウケている。批評家賞戦線では「グランド・ブダペスト・ホテル」「6才のボク」の後塵を拝することが多かったが、同業者が投票する各組合賞では軒並み逆転受賞を果たしており、勢いはライバル2作品を上回っている(脚本家組合賞にはエントリーされず)。ハリウッドの痛烈な皮肉が同業者にこれだけ受け入れられているのであれば、レイモンド・カーヴァーの独特な世界観を意外なかたちでアレンジした「バードマン」の巧みな脚本がオスカー受賞にもっともふさわしいと言えそうだ。

【予想】
◎バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
○6才のボクが、大人になるまで。
▲グランド・ブダペスト・ホテル


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