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ゴールデン・グローブ賞結果

アカデミー賞 記事:2016.01.11

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ゴールデン・グローブ賞結果

■ 作品賞(ドラマ部門)
キャロル
マッド・マックス/怒りのデス・ロード
レヴェナント:蘇えりし者
ルーム
スポットライト 世紀のスクープ

前哨戦をリードした「スポットライト 世紀のスクープ」「マッド・マックス/怒りのデス・ロード」をおさえて「レヴェナント:蘇えりし者」が堂々の受賞!!!アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督作品の二年連続オスカー受賞がいよいよ現実となりそう。

■ 主演男優賞(ドラマ部門)
ブライアン・クランストン(Trumbo)
レオナルド・ディカプリオ(レヴェナント:蘇えりし者)
マイケル・ファスベンダー(スティーブ・ジョブズ)
エディ・レッドメイン(リリーのすべて)
ウィル・スミス(Concussion)

下馬評通り、レオナルド・ディカプリオ(レヴェナント:蘇えりし者)が受賞。この作品へのディカプリオの意気込みはすさまじく、いよいよ念願のオスカー受賞も見えてきた。混戦模様の今年のオスカー戦線だが、ディカプリオの受賞だけは当確とみていいだろう。

■ 主演女優賞(ドラマ部門)
ケイト・ブランシェット(キャロル)
ブリー・ラーソン(Room)
ルーニー・マーラ(キャロル)
シアーシャ・ローナン(Brooklyn)
アリシア・ヴィキャンデル(リリーのすべて)

「ショート・ターム」でも力のあるところを見せていた新鋭ブリー・ラーソンが強敵をおさえて堂々の受賞。「キャロル」組がともに主演賞にエントリーして票割れしたことも勝因のひとつに違いないが、前哨戦の勢いをみるかぎり、このままオスカー受賞となってもまったく不思議はない。

■ 作品賞(コメディ/ミュージカル部門)
マネー・ショート 華麗なる大逆転
Joy
オデッセイ
Spy
Trainwreck

ボックスオフィスで2億ドル以上を売り上げる大ヒットとなった「オデッセイ」が勢いもそのままにコメディ・ミュージカル部門の作品賞を受賞!前哨戦中盤戦から勢いを増していた「マネー・ショート〜」をおさえての受賞で、本番のアカデミー賞に向け大きく前進した。リドリー・スコット監督のオスカー初受賞も可能性が出てきたか。

■ 主演女優賞(コメディ/ミュージカル部門)
ジェニファー・ローレンス(Joy)
メリッサ・マッカーシー(Spy)
エイミー・シューマー(Trainwreck)
マギー・スミス(The Lady in the Van)
リリー・トムリン(Grandma)

アカデミー賞で有力視されているコンテンダーがすべてドラマ部門に回っているとはいえ、ジェニファー・ローレンス(Joy)が4度目のノミネートで3度目の受賞という強さ。作品の評価が思うように伸びずアカデミー賞ノミネートは苦戦が予想されているが、業界内での高い人気を武器に4度目のオスカー候補を成し遂げるか。

■ 監督賞
トッド・ヘインズ(キャロル)
アレハンドロ・G・イニャリトゥ(レヴェナント:蘇えりし者)
トーマス・マッカーシー(スポットライト 世紀のスクープ)
ジョージ・ミラー(マッド・マックス/怒りのデス・ロード)
リドリー・スコット(オデッセイ)

昨年、「バードマン」でオスカーを受賞したばかりのアレハンドロ・G・イニャリトゥが今年もゴールデン・グローブ賞受賞で2年連続のオスカー制覇に王手!!!前哨戦をリードする2作品「スポットライト〜」「マッドマックス〜」をおさえての受賞で、大記録達成も現実味を帯びてきた。

■ 主題歌賞
“Love Me Like You Do”(フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ)
“One Kind Of Love”(ラブ&マーシー 終わらないメロディー)
“See You Again”(ワイルド・スピード SKY MISSION)
“Simple Song #3″(Youth)
“Writing’s On The Wall”(007/スペクター)

主題歌賞を受賞したのはサム・スミスが歌う”Writing’s On The Wall”(007/スペクター)。前作「スカイフォール」でアデルが歌った主題歌の人気が高すぎて過小評価気味だったが、アカデミー賞でも存在感を見せつけられるか。エンドクレジットでファンの涙を搾り取る”See You Again”(ワイルド・スピード SKY MISSION)の巻き返しにも期待。

■ 外国語映画賞
The Brand New Testament(ルクセンブルク)
The Club(チリ)
The Fencer(フィンランド、ドイツ、エストニア)
Mustang(フランス)
サウルの息子(ハンガリー)

前哨戦でも圧倒的な強さを見せつけている「サウルの息子」(ハンガリー)が受賞。強力なライバルは見当たらず、このままアカデミー賞も受賞する可能性大。アカデミー賞はナチスドイツを扱った映画が大好きなだけに、作品賞や監督賞、演技賞部門でのノミネートもありうる。

■ 脚本賞
アダム・マッケイ、チャールズ・ランドルフ(マネー・ショート 華麗なる大逆転)
クエンティン・タランティーノ(ヘイトフル・エイト)
エマ・ドノヒュー(ルーム)
ジョン・シンガー、トーマス・マッカーシー(スポットライト 世紀のスクープ)
アーロン・ソーキン(スティーブ・ジョブズ)

本命と思われた「スポットライト 世紀のスクープ」をおさえて「スティーブ・ジョブズ」が受賞!!IT界の偉人の人生を3幕で描くという大胆な構成が評価されたか。受賞したアーロン・ソーキンは6度目のノミネートで2度目の受賞。

■ 助演男優賞

ポール・ダノ(ラブ&マーシー 終わらないメロディー)
イドリス・エルバ(ビースト・オブ・ノー・ネイション)
マーク・ライランス(ブリッジ・オブ・スパイ)
マイケル・シャノン(ドリーム ホーム/99%を操る男たち)
シルベスター・スタローン(クリード チャンプを継ぐ男)

スタローンが生涯の当たり役ロッキー・バルボア役で堂々の受賞!76年の「ロッキー」1作目以来約40年ぶりのノミネートで念願の初受賞を果たした。アメリカ俳優組合賞での落選は気になるところだが、アカデミー賞受賞に大きく前進した。

■ アニメーション映画賞
Anomalisa
アーロと少年
インサイド・ヘッド
I LOVE スヌーピー/THE PEANUTS MOVIE
ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム

「インサイド・ヘッド」が順当に受賞。近年、やや評価を落としていたピクサーのブランド力をV字回復させた功績は大きい。チャーリー・カウフマン脚本・監督作「Anomalisa」も強力な対抗馬とされているが、アカデミー賞本番ではどうなる?

■ 主演男優賞(コメディ/ミュージカル部門)
クリスチャン・ベール(マネー・ショート 華麗なる大逆転)
スティーヴ・カレル(マネー・ショート 華麗なる大逆転)
マット・デイモン(オデッセイ)
アル・パチーノ(Dearダニー 君へのうた)
マーク・ラファロ(Infinitely Polar Bear)

火星に取り残されるも、持ち前のポジティブ思考で危機脱出をはかる宇宙飛行士を演じたマット・デイモンが演技部門で初受賞!前哨戦中盤あたりから勢いをつけ始めた「マネー・ショート〜」組がライバルになると目されたが、票割れも味方したか。アカデミー賞では5番目の席を争う当落線上ギリギリラインだが、この受賞が追い風になりそう。

■ 作曲賞
カーター・バーウェル(キャロル)
アレクサンドル・デスプラ(リリーのすべて)
エンニオ・モリコーネ(ヘイトフル・エイト)
坂本龍一他(レヴェナント:蘇えりし者)
ダニエル・ペンバートン(スティーブ・ジョブズ)

御年87歳のレジェンドが堂々の受賞!モリコーネ、実はこれまで5度アカデミー賞にノミネートされるも、受賞はゼロ。名誉賞授与でお茶を濁して済む存在ではなく、6度目の正直でのオスカー受賞が現実味を帯びてきた。坂本龍一は無念の落選。対象作「レヴェナント:蘇えりし者」は規定の関係でアカデミー賞ノミネート資格なしと判断されてしまっている。


■ 助演女優賞
ジェーン・フォンダ(Youth)
ジェニファー・ジェイソン・リー(ヘイトフル・エイト)
ヘレン・ミレン(Trumbo)
アリシア・ヴィキャンデル(Ex Machina)
ケイト・ウィンスレット(スティーブ・ジョブズ)

これまでの前哨戦では受賞実績がほとんどなかったケイト・ウィンスレットがサプライズ受賞!本命視されるルーニー・マーラ(キャロル)の不在、役柄の良さも得票を後押ししたか。

 


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