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ゴールデン・グローブ賞は「ラ・ラ・ランド」が7部門受賞の圧勝!!

アカデミー賞 記事:2017.01.09

La La Land (2016) Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone)
アカデミー賞を占う上でも重要視されるゴールデン・グローブ賞でもっとも輝きを放ったのは、ノミネートされた7部門すべてを制した「ラ・ラ・ランド」。他を寄せ付けぬ圧勝でアカデミー賞に弾みをつけた。ドラマ部門で作品賞を受賞した「ムーンライト」も逆転に虎視眈々。ただし、受賞確実と思われた助演男優賞部門を落とすというアクシデントも。外国語映画賞を受賞した「Elle」も大躍進。主演女優賞もサプライズ受賞したことで存在感は一気に増した。

■ 作品賞(ドラマ部門)
Hacksaw Ridge
最後の追跡
Lion
マンチェスター・バイ・ザ・シー
ムーンライト

「ラ・ラ・ランド」への挑戦権を手にしたのは「ムーンライト」。批評家筋の支持を得る「マンチェスター〜」、メル・ギブソン復活のドラマに期待がかかる「Hacksaw Ridge」などライバルを制し、見事にドラマ部門作品賞を手中に収めた。ここ2年続く“Oscars So Wthite”(白人だらけのアカデミー賞)に終止符を打つのはこの作品となりそう。

■ 作品賞(コメディ/ミュージカル部門)
20th Century Women
マダム・フローレンス! 夢見るふたり
デッドプール
ラ・ラ・ランド
シング・ストリート 未来へのうた

今年のオスカー大本命が危なげなく受賞。本番ではドラマ部門の強敵たち(「ムーンライト」「マンチェスター・バイ・ザ・シー」)らと受賞を争うことになる。地元ロサンゼルスへの愛に溢れた作品にアカデミー会員たちの支持が集まるのは間違いなさそう。

■ 監督賞
デイミアン・チャゼル(ラ・ラ・ランド)
トム・フォード(NocturnalAnimals)
メル・ギブソン(Hacksaw Ridge)
バリー・ジェンキンス(ムーンライト)
ケネス・ロナガン(マンチェスター・バイ・ザ・シー)

弱冠31歳の恐るべき新鋭デイミアン・チャゼルが長編2作目にして早くも頂点に王手。前作「セッション」もサンダンス映画祭で注目され、あれよあれよの大躍進。“音楽”という切り口は同じながらも2作目でこれだけ老練な語り口を見せるあたり、チャゼルには大物の相がありありで、アカデミー会員からも熱烈な支持で迎えられそうだ。

■ 主演男優賞(ドラマ部門)
ケイシー・アフレック(マンチェスター・バイ・ザ・シー)
ジョエル・エドガートン(ラビング 愛という名前のふたり)
アンドリュー・ガーフィールド(Hacksaw Ridge)
ヴィゴ・モーテンセン(はじまりへの旅)
デンゼル・ワシントン(Fences)

本命不在の主演男優賞部門で抜け出したのはケイシー・アフレック。兄ベンは「アルゴ」で見事にアカデミー会員からそっぽを向かれてしまったが、弟の人気はどうか?華やかな道を歩んできた兄とは対照的に、演技派として着実なキャリアを積み重ねてきたケイシーだけに、アカデミー会員たちも素直に票を入れそう?

■ 主演男優賞(コメディ/ミュージカル部門)
コリン・ファレル(ロブスター)
ライアン・ゴズリング(ラ・ラ・ランド)
ヒュー・グラント(マダム・フローレンス! 夢見るふたり)
ジョナ・ヒル(War Dogs)
ライアン・レイノルズ(デッドプール)

Wライアン対決を制したのは、「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴズリング。歌って踊ってピアノ演奏まで披露。代表作「ドライヴ」に象徴される寡黙なイメージを打破し、軽妙な芝居も余裕にこなして初のオスカーに王手。前哨戦ではライバルたちの後塵を拝するも、作品人気を追い風にどこまで迫れるか。

■ 主演女優賞(ドラマ部門)
エイミー・アダムス(メッセージ)
ジェシカ・チャステイン(Miss Sloane)
イザベル・ユペール(Elle)
ルース・ネッガ(ラビング 愛という名前のふたり)
ナタリー・ポートマン(ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命)

いまだオスカー無冠のエイミー・アダムス、実在の有名人を演じたナタリー・ポートマンの対決とみられていたが、サプライズ受賞を果たしたのはフランス映画「Elle」で衝撃的な役柄を演じたベテラン、イザベル・ユペール!「ロボコップ」「スターシップ・トゥルーパーズ」などで知られる奇才ポール・バーホーベン監督の問題作で混戦を制し、一躍主演女優賞部門の最有力候補に躍り出た。

■ 主演女優賞(コメディ/ミュージカル部門)
アネット・ベニング(20th Century Woman)
リリー・コリンズ(Rules Don’t Apply)
ヘイリー・スタインフェルド(The Edge of Seventeen)
エマ・ストーン(ラ・ラ・ランド)
メリル・ストリープ(マダム・フローレンス! 夢見るふたり)

エマ・ストーンがゴールデン・グローブ賞三度目のノミネートで初受賞。ドラマ部門で波乱あり、本命不在となった主演女優賞部門で、実はもっともオスカー像に近い存在と言えるかもしれない。

■ 助演男優賞
マハーシャラ・アリ(ムーンライト)
ジェフ・ブリッジス(最後の追跡)
サイモン・ヘルバーグ(マダム・フローレンス! 夢見るふたり)
デヴ・パテル(Lion)
アーロン・テイラー・ジョンソン(Nocturnal Animals)

前哨戦をほぼ総なめしてきた大本命マハーシャラ・アリが敗れる大波乱。まったくノーマークだったアーロン・テイラー・ジョンソン受賞で助演男優賞部門も風雲急を告げる事態に。アカデミー賞でもアリが敗れるようなら、またしても人種差別が叫ばれることになるかも・・・。

■ 助演女優賞
ヴィオラ・デイヴィス(Fences)
ナオミ・ハリス(ムーンライト)
ニコール・キッドマン(Lion)
オクタヴィア・スペンサー(Hidden Figures)
ミシェル・ウィリアムス(マンチェスター・バイ・ザ・シー)

ヴィオラ・デイヴィスがゴールデン・グローブ賞三度目の正直で受賞。特に前回ノミネートの「ヘルプ/心がつなぐストーリー」ではアカデミー賞でも本命視されながら受賞を逃した経緯があるだけに、今回こそは最大のチャンス到来。

■ 脚本賞
ラ・ラ・ランド
Nocturnal Animals
ムーンライト
マンチェスター・バイ・ザ・シー
最後の追跡

ミュージカル映画ながら巧みなストーリー構成で観客のハートを鷲掴みにした「ラ・ラ・ランド」が受賞。ライバルにこの部門で競り勝った価値は、コメディ/ミュージカル部門で作品賞を得たことよりもある意味大きい。

■ 作曲賞
ムーンライト
ラ・ラ・ランド
メッセージ
Lion
Hidden Figures

ミュージカル映画の強みを生かして堂々の受賞。受賞したジャスティン・ハーウィッツはデイミアン・チャゼル監督の前作「セッション」でも作曲を担当。初のオスカー候補&受賞を狙う。

■主題歌賞
“Can’t Stop the Feeling!”(Trolls)
“City of Stars”(ラ・ラ・ランド)
“Faith”(SING シング)
“Gold”(Gold)
“How Far I’ll Go”(モアナと伝説の海)

「SING シング」「モアナと伝説の海」などアニメ映画の強敵を抑え、「ラ・ラ・ランド」の主題歌“City of Stars”が受賞。全編を通して印象的に繰り返されるうえ、シンプルなメロディも耳慣れしやすく、時代を超えて愛される曲になりそう。アカデミー賞でも大本命。

■ アニメーション映画賞
Kubo and the Two Strings
モアナと伝説の海
My Life as a Zucchini
SING/シング
ズートピア

ディズニーアニメの質の高さをあらためて知らしめた名編「ズートピア」が受賞。「ファインディング・ドリー」「ペット」と並び2016年公開の興行ベスト10に名を連ねた大ヒット作が、アカデミー賞をも手中にして名実ともに年間を代表すアニメとなるか。

■ 外国語映画賞
Divines
Elle(フランス)
Neruda(チリ)
The Salesman(イラン)
Toni Erdmann(ドイツ)

カンヌ国際映画祭で大喝采を浴びたドイツ映画「Toni Erdmann」が本命視されていたが、受賞したのはフランス映画「Elle」。性的暴行を受けた女性にまつわる物語という衝撃的な内容で、監督はあのポール・バーホーベン。一筋縄ではいかない異色映画間違いなしだが、アカデミー賞でも存在感を発揮することになりそうだ。


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