【第89回アカデミー賞最終予想】助演女優賞
【助演女優賞】
ヴィオラ・デイヴィスが3度目の正直を狙う。黒人女優たちの争いに割って入るのは4度目の正直を狙うミシェル・ウィリアムズ
◎ヴィオラ・デイヴィス(Fences)
▲ナオミ・ハリス(ムーンライト)
ニコール・キッドマン(LION)
オクタヴィア・スペンサー(Hidden Figures)
○ミシェル・ウィリアムス(マンチェスター・バイ・ザ・シー)
前哨戦をリードしたのはヴィオラ・デイヴィス(Fences)。今年は「スーサイド・スクワッド」の鬼上司役でも存在感を発揮し、今や現役屈指の黒人女優として輝かしい存在感を放っている。デイヴィスは2011年の「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」で主演女優賞受賞を最有力視されるも、メリル・ストリープの29年ぶり受賞という話題性に逆転を許した苦い経験がある。今度こその思いは強い。
逆転候補の一番手はミシェル・ウィリアムス(マンチェスター・バイ・ザ・シー)。彼女も3度の候補実績がありながら受賞はまだなく、そろそろ待望のオスカー像を持ち帰りたいところ。その演技力はかねてより高く評価されているだけに、4度目の正直があっても驚かない。
「ムーンライト」のナオミ・ハリスも近年活躍が目立つ売れっ子だけに、その勢いを駆っての躍進はありうる。映画では場面をさらうシーンスティラーぶりを発揮しているとのことで、助演男優賞部門で最有力視されているマハーシャラ・アリとのアベック受賞もあるかもしれない。