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ゴールデン・グローブ賞最多ノミネートは「Vice」!「アリー スター誕生」「グリーンブック」が続く

アカデミー賞 記事:2018.12.07

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今年のゴールデン・グローブ賞最多ノミネートの栄誉を勝ち取ったのは、伏兵「Vice」。「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のアダム・マッケイ監督がジョージ・W・ブッシュ政権で暗躍した毀誉褒貶激しい副大統領ディック・チェイニーの実像を描いた作品で、クリスチャン・ベールがこの役を演じるために数十キロの増量に挑んだことも話題。そのベールの主演男優賞ほか、ブッシュ大統領役を演じたサム・ロックウェルなど主要6部門でノミネートされた。

大本命「アリー スター誕生」も負けじと5部門ノミネート。助演男優部門でサム・エリオットが漏れたのは驚きだが、その他は順当な結果と言っていい。トロント国際映画祭観客賞の「グリーンブック」も主要5部門でノミネート。やはり本番アカデミー賞でも主役の一角を担うことになりそうだ。前哨戦で強さを見せる「女王陛下のお気に入り」も4部門5賞でノミネート。主役級を演じる3人の女優がすべてノミネートを勝ち取るアンサンブルの強さを見せている。

現在日本でも大ヒット中の「ボヘミアン・ラプソディ」は作品賞、主演男優賞の2部門でノミネート。ドラマ部門での堂々ノミネートということで、本番での活躍も期待される。

日本からは外国語映画賞の「万引き家族」と長編アニメーション映画賞の「未来のミライ」が見事ノミネートを獲得。どちらもアカデミー賞ノミネートの可能性十分。

ドラマ部門作品賞で「ブラック・パンサー」がノミネートされていることにも注目。今年のアカデミー賞では「ブラック・パンサー」人気を反映すべくポピュラー映画賞の設置も検討されながら結局ご破算になったが、作品賞部門での堂々ノミネートもありうる。

他、期待された「ファースト・マン」は助演女優賞と作曲賞の2部門にとどまり、ヴェネチア国際映画祭金獅子賞の「ROMA ローマ」も作品賞候補から漏れたほか、ポール・シュレイダー監督の新作「First Reformed」も無冠に終わっている。

果たして今年のゴールデン・グローブ賞を制するのは?そしてアカデミー賞への影響はいかに?

■ 作品賞(ドラマ部門)
ブラック・パンサー(監督:ライアン・クーグラー)
ブラック・クランズマン(監督:スパイク・リー)
ボヘミアン・ラプソディ(監督:ブライアン・シンガー)
ビール・ストリートの恋人たち(監督:バリー・ジェンキンス)
アリー スター誕生(監督:ブラッドリー・クーパー)

■ 作品賞(ミュージカル/コメディ部門)
クレイジー・リッチ!(監督:ジョン・M・チュウ)
女王陛下のお気に入り(監督:ヨルゴス・ランティモス)
グリーンブック(監督:ピーター・ファレリー)
メリー・ポピンズ リターンズ(監督:ロブ・マーシャル)
Vice(監督:アダム・マッケイ)

■ 監督賞
ブラッドリー・クーパー(アリー スター誕生)
アルフォンソ・キュアロン(ROMA ローマ)
ピーター・ファレリー(グリーンブック)
アダム・マッケイ(Vice)
スパイク・リー(ブラック・クランズマン)

■ 主演男優賞(ドラマ部門)
ブラッドリー・クーパー(アリー スター誕生)
ウィレム・デフォー(At Eternity’s Gate)
ルーカス・ヘッジズ(Boy Erased)
ラミ・マレック(ボヘミアン・ラプソディ)
ジョン・デヴィッド・ワシントン(ブラック・クランズマン)

■ 主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)
クリスチャン・ベール(Vice)
リン=マニュエル・ミランダ(メリー・ポピンズ リターンズ)
ヴィゴ・モーテンセン(グリーンブック)
ロバート・レッドフォード(The Old Man & the Gun)
ジョン・C・ライリー(Stan and Ollie)

■ 主演女優賞(ドラマ部門)
グレン・クローズ(天才作家の妻 40年目の真実)
レディー・ガガ(アリー スター誕生)
ニコール・キッドマン(Destroyer)
メリッサ・マッカーシー(Can You Ever Forgive Me?)
ロザムンド・パイク(A Private War)

■ 主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)
エミリー・ブラント(メリー・ポピンズ リターンズ)
オリヴィア・コールマン(女王陛下のお気に入り)
エルシー・フィッシャー(Eighth Grade)
シャーリズ・セロン(タリーと私の秘密の時間)
コンスタンス・ウー(クレイジー・リッチ!)

■ 助演男優賞
マハーシャラ・アリ(グリーンブック)
ティモシー・シャラメ(Beautiful Boy)
アダム・ドライヴァー(ブラック・クランズマン)
リチャード・E・グラント(Can You Ever Forgive Me?)
サム・ロックウェル(Vice)

■ 助演女優賞
エイミー・アダムス(Vice)
クレア・フォイ(ファースト・マン)
レジーナ・キング(ビール・ストリートの恋人たち)
エマ・ストーン(女王陛下のお気に入り)
レイチェル・ワイズ(女王陛下のお気に入り)

■ 脚本賞
デボラ・デイヴィス、トニー・マクマナラ(女王陛下のお気に入り)
ニック・ヴァレロンガ、ブライアン・ヘイズ・カリー、ピーター・ファレリー(グリーンブック)
バリー・ジェンキンス(ビール・ストリートの恋人たち)
アルフォンソ・キュアロン(ROMA ローマ)
アダム・マッケイ(Vice)

■ 作曲賞
ブラックパンサー
ファースト・マン
犬ヶ島
メリー・ポピンズ リターンズ
クワイエット・プレイス

■ 主題歌賞
“All the Stars”(ブラック・パンサー)
“Girl in the Movies”(Dumplin’)
“Requiem for a Private War”(A Private War)
“Revelation”(Boy Erased)
“Shallow”(アリー スター誕生)

■ アニメーション映画賞
インクレディブル・ファミリー
犬ヶ島
未来のミライ
シュガー・ラッシュ:オンライン
スパイダーマン:スパイダーバース

■ 外国語映画賞
Capernaum(レバノン)
Girl(ベルギー)
Never Look Away(ドイツ)
ROMA ローマ(メキシコ)
万引き家族(日本)


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