アメリカ俳優組合賞ノミネーションは波乱含み!「アリー スター誕生」が最多4部門ノミネート!
アカデミー賞演技賞部門を占う上で最重要視されるアメリカ映画俳優組合賞(SAG)ノミネーションが発表された。
主演男優賞部門では、前哨戦でトップをひた走っていたイーサン・ホーク(First Reformed)が落選するというまさかのサプライズ。代わりにデンゼル・ワシントンの息子ジョン・デヴィッド・ワシントン(ブラック・クランズマン)が初ノミネートの栄誉を勝ち取った。
「ボヘミアン・ラプソディ」のラミ・マレックもノミネート。これで最重要とされる3賞(SAG、ゴールデン・グローブ賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞)のすべてでノミネートを勝ち取ったことになり、アカデミー賞候補も現実味を帯びてきた。
主演女優賞部門では、前哨戦で存在感を見せていたトニ・コレット(へレディタリー 継承)、ヤリーツァ・アパリシオ(ROMA ローマ)、レジーナ・ホール(Support the Girls)らが落選。本番のアカデミー賞ではエミリー・ブラント(メリー・ポピンズ リターンズ)あたりと当落線上の争いを繰り広げることになると思われる。
助演男優賞部門は前哨戦で結果を残している5人が順当にノミネートを獲得。この5人とマイケル・B・ジョーダン(ブラックパンサー)、サム・ロックウェル(バイス)あたりがアカデミー賞ノミネートを争うことになるだろう。
助演女優賞部門では、前哨戦最上位のレジーナ・キング(ビール・ストリートの恋人たち)が落選するというサプライズ。代わりに前哨戦ではあまり名前が出ていなかったエミリー・ブラント(クワイエット・プレイス)がノミネートを勝ち取っている。
アカデミー賞作品賞部門への影響も大きいとされるアンサンブル演技賞は「ブラック・クランズマン」「ブラックパンサー」「ボヘミアン・ラプソディ」「クレイジー・リッチ!」「アリー スター誕生」の5本が選ばれた。全体通して「ビール・ストリートの恋人たち」「First Reformed」ら有力コンテンダーが無視されていることに違和感を覚えるが、本番のアカデミー賞ではどんな結果が待ち受けるのか?
■ 主演男優賞
クリスチャン・ベール(バイス)
ブラッドリー・クーパー(アリー スター誕生)
ラミ・マレック(ボヘミアン・ラプソディ)
ヴィゴ・モーテンセン(グリーンブック)
ジョン・デヴィッド・ワシントン(ブラック・クランズマン)
■ 主演女優賞
エミリー・ブラント(メリー・ポピンズ リターンズ)
グレン・クローズ(天才作家の妻 40年目の真実)
オリヴィア・コールマン(女王陛下のお気に入り)
レディー・ガガ(アリー スター誕生)
メリッサ・マッカーシー(Can You Ever Forgive Me?)
■ 助演男優賞
マハーシャラ・アリ(グリーンブック)
ティモシー・シャラメ(Beautiful Boy)
アダム・ドライヴァー(ブラック・クランズマン)
サム・エリオット(アリー スター誕生)
リチャード・E・グラント(Can You Ever Forgive Me?)
■ 助演女優賞
エイミー・アダムス(バイス)
エミリー・ブラント(クワイエット・プレイス)
マーゴット・ロビー(ふたりの女王 メアリーとエリザベス)
エマ・ストーン(女王陛下のお気に入り)
レイチェル・ワイズ(女王陛下のお気に入り)
■ アンサンブル演技賞
ブラック・クランズマン
ブラックパンサー
ボヘミアン・ラプソディ
クレイジー・リッチ!
アリー スター誕生
■ スタントアンサンブル賞
アントマン&ワスプ
アベンジャーズ インフィニティ・ウォー
バスターのバラード
ブラックパンサー
ミッション:インポッシブル フォールアウト
■ 功労賞
★アラン・アルダ