作品賞 | 監督賞 | 主演男優賞 | 主演女優賞 | 助演男優賞 | 助演女優賞
脚本賞 | 脚色賞 | 撮影賞| 編集賞 | 美術賞 | 衣装デザイン賞
作曲賞 | 主題歌賞 | メイクアップ&ヘア賞 | 録音賞 | 音響編集賞 | 視覚効果賞
外国語映画賞 | 長編アニメーション映画賞 | 短編アニメーション映画賞
長編ドキュメンタリー映画賞 | 短編ドキュメンタリー映画賞 | 短編実写映画賞
脚本賞 | 脚色賞 | 撮影賞| 編集賞 | 美術賞 | 衣装デザイン賞
作曲賞 | 主題歌賞 | メイクアップ&ヘア賞 | 録音賞 | 音響編集賞 | 視覚効果賞
外国語映画賞 | 長編アニメーション映画賞 | 短編アニメーション映画賞
長編ドキュメンタリー映画賞 | 短編ドキュメンタリー映画賞 | 短編実写映画賞
※◯がノミネート予想
※並びは前哨戦実績順
| 作品賞 |
| ノマドランド(サーチライト・ピクチャーズ) ◯ 作品・監督・主演女優・脚色・撮影(5部門) |
|
| プロミシング・ヤング・ウーマン(フォーカス・フィーチャーズ) ◯ 作品・監督・主演女優・脚本(4部門) |
|
| ミナリ(A24) ◯ 作品・監督・主演男優・助演女優・脚本(5部門) |
|
| シカゴ7裁判(Netflix) ◯ 作品・助演男優・脚本・編集・録音・音響編集(6部門) |
|
| サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ(アマゾン・スタジオ) 主演男優・録音・音響編集(3部門) |
|
| First Cow(A24) | |
| あの夜、マイアミで(アマゾン・スタジオ) ◯ 作品・監督・助演男優・脚色・主題歌(5部門) |
|
| Mank マンク(Netflix) ◯ 作品・監督・脚本・撮影・編集・美術・衣装・作曲・録音・音響編集(10部門) |
|
| マ・レイニーのブラックボトム(Netflix) 主演男優・主演女優・脚色・美術・衣装(5部門) |
|
| ザ・ファイブ・ブラッズ(Netflix) 撮影(1部門) |
|
| Judas and the Black Messiah(HBO Max) ◯ 作品・助演男優・主題歌(3部門) |
|
| ソウルフル・ワールド(Disney) 作曲・視覚効果・長編アニメ(3部門) |
|
| 続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画(アマゾン・スタジオ) 助演女優・メイク(2部門) |
|
| Never Rarely Sometimes Always(フォーカス・フィーチャーズ) | |
| ファーザー(ソニー・ピクチャーズ・クラシックス) ◯ 作品・主演男優・助演女優・脚色・編集(5部門) |
|
| この茫漠たる荒野で(Netflix) ◯ 作品・助演女優・撮影・作曲(4部門) |
|
| 考察 | 映画comコラムをご参照ください。 |
| 監督賞 |
| 主演男優賞 |
| 主演女優賞 |
| 助演男優賞 |
| 助演女優賞 |
| 脚本賞 |
| プロミシング・ヤング・ウーマン ◯ |
| シカゴ7裁判 ◯ |
| ミナリ ◯ |
| サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ |
| Never Rarely Sometimes Always |
| Mank マンク ◯ |
| パーム・スプリングス ◯ |
| Judas and the Black Messiah |
| ソウルフル・ワールド |
| ザ・ファイブ・ブラッズ |
| 40歳の解釈:ラダの場合 |
| Driveways |
| オン・ザ・ロック |
| ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから |
| 考察 |
| 前哨戦実績上位3作品まではノミネート当確と見てよさそう。それぞれ作品も、脚本家も個性ある面々で今から受賞争いが楽しみなメンツが揃った。残り2つの席をめぐる争いは熾烈だが、最有力は「Mank マンク」だろう。ハリウッド映画製作の内幕を描くという同業者にとって無視の出来ない内容はもとより、デヴィッド・フィンチャーの亡き父ジャックが遺した脚本という話題性も得票を助けることになりそうだ。ちなみに映画の題材となった「市民ケーン」は、映画史に残る傑作と評されながら、アカデミー賞では脚本賞のみの受賞にとどまっている。「Mank マンク」も同じ運命をたどる可能性も…? |
| 最大の惑星は「パーム・スプリングス」。昨年のサンダンス映画祭で史上最高額で売買された話題の映画で、同じ1日を繰り返す主人公の奮闘がコメディタッチで描かれる。そのユニークなストーリーテリングが評価の源となっているだけに、脚本賞部門で多くの票を集めることになりそうだ。 |
| アニメ映画「ソウルフル・ワールド」にもチャンスあり。共同脚本を務めたケンプ・パワーズは今年、「あの夜、マイアミで」で脚色賞とダブルノミネートされる可能性もある。「カールじいさんの空飛ぶ家」「レミーのおいしいレストラン」「インサイド・ヘッド」など、ピクサー作品はこの部門の常連だけに、今回も抜群の高評価を獲得した本作がノミネートされる可能性は低くない。 |
| 脚色賞 |
| ノマドランド ◯ |
| あの夜、マイアミで ◯ |
| もう終わりにしよう。 ◯ |
| マ・レイニーのブラックボトム ◯ |
| First Cow |
| ファーザー ◯ |
| この茫漠たる荒野で |
| 続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画 |
| ザ・ホワイトタイガー |
| これからの人生 |
| Emma. |
| Shirley |
| 考察 |
| 上位2作品のノミネートは確実だが、残りは何が起きてもおかしくない。主要前哨戦(脚本家組合賞、ゴールデングローブ賞、ブロードキャスト批評家賞)では評価が割れており、なんと3つ全てでノミネートされている作品は1つもない。※脚本家組合賞にエントリーしていない作品がいくつかあり。実績3番手の「もう終わりにしよう。」は、「エターナル・サンシャイン」でオスカー受賞実績のあるチャーリー・カウフマン脚本。作品の評価も高いが、万人受けする内容ではないだけに不安は残る。 |
| その点、原作の戯曲を華麗に再現した「マ・レイニーのブラックボトム」は、メッセージがストレートに伝わるわかりやすさと、膨大な量のセリフからなる物語構成が有利に働くかもしれない。ちなみに脚本を書いたルーベン・サンチャゴ=ハドソンは「アメリカン・ギャングスター」や「グローリー/明日への行進」にも出演した俳優で、今回が長編映画としては初の脚本となる。 |
| フランスの舞台劇を英語化した「ファーザー」も大きなチャンス。原作に惚れ込んだオスカー受賞脚本家クリストファー・ハンプトン(危険な関係、つぐない)が自ら脚色を名乗り出て、フロリアン・ゼラール監督と共同で映画用の脚本を書き上げた。アンソニー・ホプキンス演じる認知症を患った男の生活を、主人公の主観で描くというユニークな設定に説得力をもたせた脚本は高く評価されて然るべきだ。 |
| 撮影賞 |
| ノマドランド ◯ |
| Mank マンク ◯ |
| TENET テネット ◯ |
| この茫漠たる荒野で ◯ |
| ザ・ファイブ・ブラッズ ◯ |
| First Cow |
| シカゴ7裁判 |
| チェリー |
| ミッドナイト・スカイ |
| ヴァスト・オブ・ナイト |
| ミナリ |
| あの夜、マイアミで |
| 考察 |
| 前哨戦実績上位の「ノマドランド」「Mank マンク」はノミネート当確ライン。まったくタイプの違う2本だが、本番では受賞争いを繰り広げることになりそう。 |
| 「TENET テネット」はアメリカ撮影監督組合賞でノミネート落ちしたのが気にかかるが、近年この部門は技術志向なところがあり、この作品はまさにトレンドどんぴしゃり。 |
| 「この茫漠たる荒野で」はため息が出るほど美しい撮影がドラマを一層際立てた。撮影のダリウス・ウォルスキーはこれまで「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズや一連のリドリー・スコット作品を担当してきたベテラン。これまでオスカー候補実績がないのが不思議で、今回初のノミネートは遅すぎるほどだ。 |
| 組合賞では「チェリー」「シカゴ7裁判」がノミネートされたが、オスカーでは「ザ・ファイブ・ブラッズ」が有利と予想。実は「チェリー」と「ザ・ファイブ・ブラッズ」を手がけたのは同じ人物=ニュートン・トーマス・サイジェル。これまで「ドライヴ」や「ボヘミアン・ラプソディ」などヒット作を担当してきたが、オスカー候補実績はなし。今年はこの2本の他にもNetflixの超絶アクション映画「タイラー・レイク -命の奪還-」も担当しており、まさに当たり年。票割れの危険もあるが、作品評価が最も高い「ザ・ファイブ・ブラッズ」に票が集まると予想する。 |
| 編集賞 |
| シカゴ7裁判 ◯ |
| ノマドランド |
| Mank マンク ◯ |
| サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ |
| ファーザー ◯ |
| TENET テネット ◯ |
| プロミシング・ヤング・ウーマン |
| ミナリ |
| パーム・スプリングス ◯ |
| 透明人間 |
| 続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画 |
| I Care a Lot |
| オン・ザ・ロック |
| もう終わりにしよう。 |
| あの夜、マイアミで |
| ザ・ファイブ・ブラッズ |
| 考察 |
| 多大な情報量を整理整頓するだけでなく、説得力満載につなぎきった力技「シカゴ7裁判」が前哨戦で優位に立った。「Mank マンク」や「ファーザー」など時系列や物語構成が複雑で編集技術が問われる作品には票が集まりやすいが、一方で終始静謐なタッチの「ノマドランド」も前哨戦で上位にランクしている。 |
| この部門では過去にも強さを見せているクリストファー・ノーラン監督作「TENET テネット」もノミネート資格は十分。毎年この部門にはBoxOfficeで大ヒットを飛ばした娯楽大作が1〜2本ノミネートされるが、今年その枠に当てはまるのはこの作品か「透明人間」しかない。「透明人間」も前哨戦で好成績を残しており、「TENET テネット」をさしおいてノミネートされる可能性はある。 |
| 美術賞 |
| Mank マンク ◯ |
| TENET テネット ◯ |
| この茫漠たる荒野で |
| マ・レイニーのブラックボトム ◯ |
| もう終わりにしよう。 ◯ |
| ミッドナイト・スカイ ◯ |
| ザ・プロム |
| プロミシング・ヤング・ウーマン |
| Emma. |
| ムーラン |
| ハーレイ・クインの華麗なる覚醒/BIRDS OF PREY |
| ザ・ファイブ・ブラッズ |
| シカゴ7裁判 |
| どん底作家の人生に幸あれ! |
| 考察 |
| 前哨戦で独走した「Mank マンク」のノミネートは堅い。受賞まで一気に走り抜けそうだ。 |
| クリストファー・ノーラン監督作は美術賞部門でも強く、映像的な見せ場も満載の「TENET テネット」ならノミネートまでは問題なくクリアできるのではないか。 |
| 注目は「もう終わりにしよう。」。セットにさりげなく配置された小道具が物語の重要な役割を果たすなど、美術が担う役割が大きい。ビジュアル的にもとても魅力的でノミネートの資格は十分にある。 |
| SF作品もこの部門では強い傾向にあるが、「ミッドナイト・スカイ」の美術はこれまでのSF作品とは一線を画したオリジナリティを感じさせたのが好材料。美術を担当したジム・ビッセルはキャリア初期に「E.T.」も手がけている大ベテラン。オスカー候補実績はまだ1度だけと過小評価されているだけに、2度目の候補を期待したい。 |
| 衣装デザイン賞 |
| マ・レイニーのブラックボトム ◯ |
| Emma. ◯ |
| Mank マンク ◯ |
| ハーレイ・クインの華麗なる覚醒/BIRDS OF PREY ◯ |
| ムーラン ◯ |
| あの夜、マイアミで |
| ワンダーウーマン 1984 |
| プロミシング・ヤング・ウーマン |
| Judas and the Black Messiah |
| ドクター・ドリトル |
| ジングル・ジャングル 魔法のクリスマスギフト |
| ザ・ファイブ・ブラッズ |
| ザ・プロム |
| どん底作家の人生に幸あれ! |
| 考察 |
| 美術賞部門とセットでノミネートされることも多いこの部門だが、今年セット候補の可能性があるのは「マ・レイニーのブラックボトム」「Emma.」「Mank マンク」などのいわゆるピリオド作品。時代考証に基づく当時の正確な再現が評価されやすく、この3作品はいずれも多くの票を獲得しそう。 |
| 一方、想像力を爆発させたファンタジー作品の代表格は「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒/BIRDS OF PREY」。ファッションアイコン化した主人公の衣装を色彩も豊かに創造した手腕は高く評価されてしかるべきだ。 |
| オリエンタルなデザインが西洋人のハートを刺激しそうな「ムーラン」も有力候補。ただし、作品自体は評価が伸びず、劇場公開の見送りや中国での炎上騒ぎなどもあり、決していいイメージを持たれていないのが大きなマイナス材料だ。 |
| 作曲賞 |
| ソウルフル・ワールド ◯ |
| Mank マンク ◯ |
| TENET テネット ◯ |
| ミッドナイト・スカイ ◯ |
| ミナリ |
| この茫漠たる荒野で ◯ |
| ザ・ファイブ・ブラッズ |
| アンモナイトの目覚め |
| 透明人間 |
| ザ・ライフルマン |
| ジングル・ジャングル 魔法のクリスマスギフト |
| これからの人生 |
| The Little Things |
| ムーラン |
| シカゴ7裁判 |
| 考察 |
| ショートリストに残った全15本のうち、何かしらの前哨戦で受賞またはノミネートされたのは7本。中でもダントツの強さを見せたのが「ソウルフル・ワールド」で、作曲を担当したのはすでに2度のオスカー受賞実績を持つトレント・レズナー&アティカス・ロスのコンビだ。デヴィッド・フィンチャー作品でおなじみのこのコンビ、当然「Mank マンク」の作曲も手がけていて、こちらも前哨戦で2番手の実績をおさめた。ということで、レズナー&ロスの黄金コンビが2作品でのノミネートを受けることはほぼ間違いないと見ていい。 |
| 「ブラックパンサー」で早々にオスカーを制した36歳の新星ルドウィグ・ゴランソンが2度目のノミネートに向けて死角なし。「TENET テネット」では、それまでクリストファー・ノーラン監督で作曲を担当してきたハンス・ジマーの代打として登板し、ジマーサウンドとは違う新しい風を持ち込んだ。作品の話題性も加味すればノミネートまでは問題なさそう。 |
| 常連アレクサンドル・デスプラ(ミッドナイト・スカイ)も前哨戦で4番手と好位置。作品評価は今ひとつだったが、すでに2度オスカー受賞の実績を誇る巨匠のスコアはさすがの存在感で、ノミネートの可能性は高い。 |
| 残る1席に推したいのは「この茫漠たる荒野で」。作曲を手がけたジェームズ・ニュートン・ハワードは「プリティ・ウーマン」「シックス・センス」「ハンガー・ゲーム」シリーズなどを手がけた巨匠だが、これまで8度のオスカー候補歴を持ちながら、まだ1度の受賞もない。30年以上の長きにわたり第一線で活躍してきた巨匠の初受賞はまだ先になりそうだが、少なくともノミネート獲得で望みをつなげたい。 |
| 主題歌賞 |
| “Speak Now”(あの夜、マイアミで) ◯ |
| “Seen”(これからの人生) ◯ |
| “Fight for You”(Judas and the Black Messiah) ◯ |
| “Turntables”(すべてをかけて:民主主義を守る戦い) ◯ |
| ”Husavik”(ユーロビジョン歌合戦 ファイア・サーガ物語) ◯ |
| “Wuhan Flu”(続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画) |
| What You’ve Done”(Belly of the Beast) |
| “Never Break”(Giving Voice:内なる声が語ること) |
| “Make It Work”(ジングル・ジャングル 魔法のクリスマスギフト) |
| “Rain Song”(ミナリ) |
| “Show Me Your Soul”(Mr. Soul!) |
| “Loyal Brave True”(ムーラン) |
| “Free”(ゴリラのアイヴァン) |
| “Green”(サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ) |
| 考察 |
| 前哨戦をリードした「あの夜、マイアミで」の主題歌”Speak Now”は、出演者のレスリー・オドム・ジュニアがエンドロールで力強く歌い上げるナンバー。今年のアカデミー賞を大きく左右するテーマのひとつである #BlackLivesMatter文脈では無視することのできない一曲だ。 |
| ゴールデングローブ賞を受賞した“Seen”(これからの人生)は、イタリア映画ながらNetflixで全世界配信されていることが大きく有利に働くだろう。ノミネートまでは間違いないのではないか。 |
| ウィル・フェレル主演のコメディー映画「ユーロビジョン歌合戦 ファイア・サーガ物語」からエントリーしている”Husavik”は、ふざけた作品のテイストからは想像も出来ない正統派の名曲。キャッチーなメロディーとノスタルジックな歌詞で涙腺を刺激するだけに、票は集まりやすいと予想する。 |
| メイクアップ&ヘアスタイリング賞 |
| マ・レイニーのブラックボトム ◯ |
| ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌 ◯ |
| Mank マンク |
| ハーレイ・クインの華麗なる覚醒/BIRDS OF PREY |
| プロミシング・ヤング・ウーマン |
| ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え! |
| ムーラン |
| 続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画 ◯ |
| ザ・プロム |
| 考察 |
| ファンタジー世界の特殊メイクよりも、現実世界の偉人を再現するようなメイクアップ術が重視されるのが近年の傾向だが、今年その路線で強そうなのが「マ・レイニーのブラックボトム」と「Mank マンク」の2本。特に前者はオスカー女優ヴィオラ・デイヴィスを迫力満点のメイクで大変身させ、実在した大物歌手を蘇らせている。 |
| グレン・クローズを腰の曲がったおばあちゃんに、エイミー・アダムスを田舎の主婦にそれぞれ変身させた「ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌」もインパクト大。誰もが知る大女優たちの変身ぶりを見れば、メイクの力を思い知ることうけあいだ。 |
| サシャ・バロン・コーエンだけでなく、娘役のマリア・バカローヴァまでも大変身させている「続・ボラット」にも票が集まりそう。万人受けする作品ではないだけに、アカデミー会員のなかに作品の不支持層が多数を占めていないことを祈りばかりだ。 |
| 録音賞 |
| サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ ◯ |
| この茫漠たる荒野で |
| グレイハウンド |
| ソウルフル・ワールド |
| Mank マンク ◯ |
| シカゴ7裁判 ◯ |
| ノマドランド |
| ミッドナイト・スカイ |
| ザ・プロム |
| TENET テネット ◯ |
| ザ・ファイブ・ブラッズ |
| ワンダーウーマン 1984 |
| 透明人間 ◯ |
| ユーロビジョン歌合戦 ファイア・サーガ物語 |
| 考察 |
| 通常はボックスオフィスを賑わせた予算が大きめの大作や臨場感たっぶりの戦争映画、ミュージカル映画などが優位に立つ部門だが、今年は劇場閉鎖の影響でそれらの作品数が絶対的に不足している。 |
| 目立つ大作と言えば「TENET テネット」「ワンダーウーマン 1984」あたりで、特に前者は音響編集賞も合わせて受賞争いでも主役を張れそうだ。大作ではないが、ボックスオフィスで大ヒットした「透明人間」にもチャンスあり。 |
| ミュージカル映画は「ザ・プロム」の他に選択肢が見つからない。Netflix作品ということで劇場での臨場感を体験できないのは残念だが、ライバル手薄の今年ならチャンスありか。 |
| 「ソウルフル・ワールド」も前哨戦では強さを見せたが、ここ10年、アカデミー賞ではアニメ作品のノミネートはなし。それ以前は「レミーのおいしいレストラン」「ウォーリー」など連続ノミネートもあったのだが、傾向が変わってきている模様。 |
| 音響編集賞 |
| サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ ◯ |
| ミッドナイト・スカイ |
| TENET テネット ◯ |
| Mank マンク ◯ |
| ノマドランド |
| ザ・プロム |
| チェリー |
| グレイハウンド |
| この茫漠たる荒野で |
| ワンダーウーマン 1984 |
| マ・レイニーのブラックボトム |
| シカゴ7裁判 ◯ |
| 透明人間 ◯ |
| ユーロビジョン歌合戦 ファイア・サーガ物語 |
| 40歳の解釈:ラダの場合 |
| ソウルフル・ワールド |
| 考察 |
| 録音賞とノミネートが一致する確率が高く、ここ5年は必ず3〜4本が一致している。今年は特に大作も少なく選択肢が限られており、一致率はより高まる可能性がある。 |
| 比較的アクション度合いの高い作品がノミネートされる傾向にあるが、今年もっともその傾向に当てはまるのは「TENET テネット」。受賞争いでも最右翼で、ノミネート落ちすることはないだろう。 |
| “音”がモチーフの「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」も当然圏内。音が聞こえなくなるとはどういうことか、を音響編集の技術で再現してみせる。 |
| 視覚効果賞 |
| TENET テネット ◯ |
| ミッドナイト・スカイ ◯ |
| ムーラン |
| Mank マンク |
| ソウルフル・ワールド ◯ |
| ブラッドショット |
| ハーレイ・クインの華麗なる覚醒/BIRDS OF PREY |
| ゴリラのアイヴァン ◯ |
| Love and Monsters ◯ |
| 考察 |
| ここ数年、この部門を賑わせてきたMCU作品も「スター・ウォーズ」シリーズも劇場公開されなかった今年は、例年に比べれば明らかに作品のスケールが一段小さい。スケール感から堂々たるノミネート資格があると断言できるのは「TENET テネット」くらいか。 |
| ただ、予算の多寡に関係なく、目をみはるユニークな技術があればきちんと見いだされるのもこの部門のいいところ。2015年、低予算の「エクス・マキナ」が「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」や「オデッセイ」「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を破って受賞を果たしている。今年、低予算ながらショートリストに残った「Love and Monsters」には要注目だ。 |
| アニメ作品のノミネートは滅多にないが、2016年に「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」が候補入りを果たしている。評価の高いアニメならチャンスがないわけではなく、「ソウルフル・ワールド」にも可能性があるかもしれない。 |
| 国際長編映画賞 |
| Another Round(デンマーク) ◯ | |
| ラ・ヨローナ 彷徨う女(グアテマラ) ◯ | |
| Collective(ルーマニア) ◯ | |
| Two of Us(フランス) ◯ | |
| Night of the Kings(コートジボワール) ◯ | |
| そして俺は、ここにいない。(メキシコ) | |
| 老人スパイ(チリ) | |
| ひとつの太陽(台湾) | |
| 親愛なる同志たちへ(ロシア) | |
| Quo vadis, Aida?(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ) | |
| Charlatan(チェコ) | |
| 少年の君(香港) | |
| Sun Children(イラン) | |
| Hope(ノルウェー) | |
| 皮膚を売った男(チュニジア) | |
| 考察① | 前哨戦で他を突き放しているのがデンマークの「Another Round」。傑作「偽りなき者」のトマス・ヴィンターベア監督×マッツ・ミケルセン主演のドラマで、“血中アルコール濃度0.5%の状態を保つと人生うまくいく”という噂を実践しようとする男たちの姿を描く。前哨戦実績および監督・主演俳優の知名度の高さからして、この部門の大本命と見ていい。 |
| 考察② | 前哨戦で2番手につけたグアテマラの「ラ・ヨローナ 彷徨う女」は現地の怪奇伝説を社会派スリラーとして描く異色作。もしノミネートとなれば、グアテマラにとっては史上初の快挙となる。 |
| 考察③ | ルーマニアのドキュメンタリー映画「Collective」にも注目。昨年、「ハニーランド 永遠の谷」が史上はじめてこの部門と長編ドキュメンタリー映画賞部門でダブルノミネートを果たしたばかりだが、「Collective」が2年連続で快挙を成し遂げる可能性が高い。一昨年のトロント国際映画祭でも話題になった本作については、こちらのコラムに詳しいので参照のこと。 |
| 考察④ | 常連国フランスからは壮年女性の同性愛カップルを描く「Two of Us」がエントリー。昨年の「レ・ミゼラブル」に続けてノミネートを狙う。 |
| 長編アニメーション映画賞 |
| 短編アニメーション映画賞 |
| 夢追いウサギ ◯ |
| Genius Loci ◯ |
| If Anything Happens I Love You ◯ |
| カパエマフの魔法石 ◯ |
| Opera |
| Out |
| The Snail and the Whale |
| To Gerard |
| Traces |
| Yes-People ◯ |
| 長編ドキュメンタリー映画賞 |
| 短編ドキュメンタリー映画賞 |
| Abortion Helpline, This Is Lisa ◯ |
| Call Center Blues |
| Colette |
| A Concerto Is a Conversation |
| Do Not Split ◯ |
| Hunger Ward ◯ |
| Hysterical Girl |
| ラターシャに捧ぐ 記憶で綴る15年の生涯 ◯ |
| The Speed Cubers |
| ソフィア・ローレンだったなら ◯ |
| 短編実写映画賞 |
| Bittu ◯ |
| Da Yie ◯ |
| Feeling Through |
| The Human Voice |
| The Kicksled Choir |
| The Letter Room ◯ |
| The Present ◯ |
| Two Distant Strangers |
| The Van |
| White Eye ◯ |























































