作品賞 | 監督賞 | 主演男優賞 | 主演女優賞 | 助演男優賞 | 助演女優賞
脚本賞 | 脚色賞 | 撮影賞| 編集賞 | 美術賞 | 衣装デザイン賞
作曲賞 | 主題歌賞 | メイクアップ&ヘア賞 | 録音賞 | 音響編集賞 | 視覚効果賞
外国語映画賞 | 長編アニメーション映画賞 | 短編アニメーション映画賞
長編ドキュメンタリー映画賞 | 短編ドキュメンタリー映画賞 | 短編実写映画賞
脚本賞 | 脚色賞 | 撮影賞| 編集賞 | 美術賞 | 衣装デザイン賞
作曲賞 | 主題歌賞 | メイクアップ&ヘア賞 | 録音賞 | 音響編集賞 | 視覚効果賞
外国語映画賞 | 長編アニメーション映画賞 | 短編アニメーション映画賞
長編ドキュメンタリー映画賞 | 短編ドキュメンタリー映画賞 | 短編実写映画賞
※◎はほぼ当確。◯までがノミネートされると予想。▲は逆転候補。
※並びはアルファベット順
※並びはアルファベット順
作品賞 |
考察① | 重要4賞(組合賞・ゴールデングローブ賞・放送映画批評家協会賞・英国アカデミー賞)すべてにノミネートされているのは「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」「TAR ター」「イニシェリン島の精霊」「エルヴィス」の4本。 |
---|---|
考察② | アカデミー賞との直結度が高いトロント国際映画祭観客賞を受賞「フェイブルマンズ」は受賞も狙える位置だが、英国アカデミー賞で無視されたのは大きな減点材料。 |
考察③ | ファンからの支持が厚い「トップガン マーヴェリック」もノミネートまでは問題なしか。2022年を代表する作品だけにアカデミー会員も無視はできない。 |
考察④ | 同じく記録的なヒットを続ける「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」も会員が無視できない一本。授賞式の視聴率UPには欠かせない存在だけに、アカデミー協会としてもノミネートを大いに期待しているはず。 |
考察⑤ | 女性監督および女性が主人公の映画にも有力コンテンダーが多い。「ウーマン・トーキング 私たちの選択」「Aftersun」「SHE SAID/シー・セッドその名を暴け」「The Woman King」が高いポテンシャルを秘めるが、前哨戦実績はいずれももうひとつといった感。 |
考察⑥ | 今年のNetflix勢は「ナイブズ・アウト:グラスオニオン」が一番手と思いきや、賞レース終盤に猛烈な追い込みを見せているのが「西部戦線異状なし」。英国アカデミー賞での大ブレークを見るかぎり、米アカデミー賞での大活躍があっても不思議はない。 |
考察⑦ | 「RRR」が作品賞にノミネートされれば、インド映画としては初の快挙となる。非英語作品のため重要前哨戦では主に外国語映画賞部門で名前が挙がったが、間違いなく作品賞部門で戦える力を持っている。 |
考察⑧ | 取捨が難しいのが「バビロン」。評価は賛否まっぷたつに割れたが、これまで発表した長編映画3本のうち2本が作品賞にノミネートされているアカデミー賞の寵児だけに、ノミネート枠に滑り込んでもおかしくない。 |
監督賞 |
考察① | 重要4賞(組合賞・ゴールデングローブ賞・放送映画批評家協会賞・英国アカデミー賞)すべてにノミネートされているのはダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス)、マーティン・マクドナー(イニシェリン島の精霊)の2人だけ。 |
---|---|
考察② | 前哨戦を独走したダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス)ですらノミネート安泰ではない。かなり攻めた作品ゆえ、一定層理解できない会員が出てきてもおかしくない。 |
考察③ | 作品賞部門でも本命視されるスティーヴン・スピルバーグ(フェイブルマンズ)は英国アカデミー賞での落選が気がかり。 |
考察④ | 前哨戦実績上位のトッド・フィールド(TAR ター)だが、ノミネート安泰とは言えない。演技賞候補3人を送り込んだ監督作「イン・ザ・ベッドルーム」でも監督賞ノミネートを逃している。 |
考察⑤ | マーティン・マクドナー(イニシェリン島の精霊)は5年前の前作「スリー・ビルボード」でまさかのノミネート落ちを喫している。2作続けて落選させるようなことはしないと思うが…。 |
考察⑥ | ここ2年続けて女性監督が受賞しているが、今年も有力コンテンダーが揃った。サラ・ポーリー(ウーマン・トーキング 私たちの選択)、シャーロット・ウェルズ(Aftersun)、ジーナ・プリンス=バイスウッド(The Woman King)にチャンスあり。 |
考察⑦ | 批評家賞では沈黙したが、組合賞にサプライズノミネートされたジョセフ・コシンスキー(トップガン マーヴェリック)にもチャンスあり。 |
考察⑧ | 非英語作品からのノミネートも近年多くなっている。今年の有力候補はエドワード・ベルガー(西部戦線異状なし)、パク・チャヌク(別れる決心)、S・S・ラジャーマウリ(RRR)。 |
考察⑧ | S・S・ラジャーマウリ(RRR)のノミネートに期待がかかるが、前哨戦実績では6番手。非英語作品からのノミネートが毎年多くても1本とあって、エドワード・ベルガー(西部戦線異状なし)の猛追を交わせるかがポイント。 |
主演男優賞 |
考察① | 重要4賞(俳優組合賞・ゴールデングローブ賞・放送映画批評家協会賞、英国アカデミー賞)全てにノミネートされているのは、コリン・ファレル(イニシェリン島の精霊)、オースティン・バトラー(エルヴィス)、ブレンダン・フレイザー(ザ・ホエール)、そしてビル・ナイ(生きる LIVING)。 |
---|---|
考察② | そのうち、ビル・ナイ(生きる LIVING)を除く3人は前哨戦の総合実績でも群を抜いており、ノミネートほぼ当確。 |
考察③ | 俳優組合賞・ゴールデングローブ賞からは漏れたものの、ポール・メスカル(Aftersun)は各地の批評家賞で実績を積み重ねている。「グラディエーター」続編に主役として抜擢されたとするニュースもあり、若手有望株として票を集める可能性あり。 |
考察④ | トム・クルーズ(トップガン マーヴェリック)は、コロナが暗い影を落とす映画業界を救ったとする側面を会員がどう評価するかが鍵。十分すぎる成功に対するやっかみが票に影響するかも。 |
考察⑤ | 俳優組合賞でサプライズノミネートされたアダム・サンドラー(HUSTLE ハッスル)も逆転の可能性あり。3年前、「アンカット・ダイヤモンド」の際は批評家賞を多数受賞するも俳優組合賞でのけものにされ、オスカー候補を逃す憂き目にあったが、今回は展開が逆。俳優組合賞からのジャップアップでオスカー候補に手が届くか。 |
考察⑥ | 逆転候補はレイフ・ファインズ(ザ・メニュー)。これまで2度のノミネート実績があるが、最後のノミネートからすでに25年が経過している。そろそろ再評価の機運があってもいい頃か。 |
主演女優賞 |
考察① | 重要4賞(俳優組合賞・ゴールデングローブ賞・放送映画批評家協会賞、英国アカデミー賞)全てにノミネートされているのは、ミシェル・ヨー(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス)、ケイト・ブランシェット(TÁR)、ヴィオラ・デイヴィス(The Woman King)の3人。 |
---|---|
考察② | 取捨が難しいのがアナ・デ・アルマス(ブロンド)。俳優組合賞と放送映画批評家協会賞でノミネートと実績は十分だが、作品は激しい毀誉褒貶にさらされている。 |
考察③ | ミシェル・ウィリアムス(フェイブルマンズ)は俳優組合賞でまさかの落選。キャラクター的には助演の立ち位置ながら主演女優賞部門にエントリーしていることも不利に働く可能性あり。 |
考察④ | オリヴィア・コールマン(エンパイア・オブ・ライト)、ジェニファー・ローレンス(その道の向こうに)は前哨戦での実績は劣るものの、アカデミー会員からの人気が高く、逆転候補。ゴールデングローブ賞にノミネートされているオリヴィア・コールマンがより優位か。 |
考察⑤ | マーゴット・ロビー(バビロン)も前哨戦実績では6〜7番手だが、作品の評価が伸び悩んでいるのがアキレス腱。 |
助演男優賞 |
考察① | 重要4賞(俳優組合賞・ゴールデングローブ賞・放送映画批評家協会賞・英国アカデミー賞)全てにノミネートされているのは、キー・ホイ・クァン(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス)、ブレンダン・グリーソン&バリー・コーガン(イニシェリン島の精霊)の3人。 |
---|---|
考察② | ゴールデングローブ賞では候補落ちしたポール・ダノ(フェイブルマンズ)だが、前哨戦では実績上位。作品の核とも言える役だけに多くの票を集めそう。 |
考察③ | ポール・ダノ同様、ジャド・ハーシュ(フェイブルマンズ)にもチャンスあり。出演時間はごく短いものの、シーンスティラーとして場をさらう。81年「普通の人々」以来、42年ぶりのノミネートなるか。 |
考察④ | 前哨戦実績では総合5番手も俳優組合賞とゴールデングローブ賞では選から漏れたブライアン・タイリー・ヘンリー(その道の向こうに)。今年は「ブレット・トレイン」での活躍もあり、支持する会員も多そう。 |
考察⑤ | 俳優組合賞でサプライズノミネートされたエディ・レッドメイン(グッド・ナース)が逆転候補。主役級かつインパクトの強い役柄で票を集めやすいのは有利。 |
考察⑥ | ゴールデングローブ賞にノミネートされたブラッド・ピット(バビロン)にもチャンスあり。作品の評価が割れているのが最大のウィークポイント。 |
助演女優賞 |
考察① | 重要4賞(俳優組合賞・ゴールデングローブ賞・放送映画批評家協会賞・英国アカデミー賞)全てにノミネートされているのは、ケリー・コンドン(イニシェリン島の精霊)、ジェイミー・リー・カーティス(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス)、アンジェラ・バセット(ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー)の3人。 |
---|---|
考察② | ステファニー・スー(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス)は同作品に出演する有力候補ジェイミー・リー・カーティスとの票割れリスクがあるが、役柄的にはむしろ分がある。 |
考察③ | 票割れのリスクがあるのは「ウーマン・トーキング 私たちの選択」も同様。ジェシー・バックリー、クレア・フォイはお互いだけでなく、その他の共演者(ルーニー・マーラ、フランシス・マクドーマンド)とも戦わなくてはならない。 |
考察④ | 前哨戦実績上位のジャネール・モネイ(ナイブズ・アウト:グラスオニオン)だが、俳優組合賞でまさかの候補落ち。役柄的には最高なだけに票は集まりそうだが…。 |
考察⑤ | 他に役柄的に人気が高そうなのはキキ・パーマー(NOPE ノープ)。主役とも言える存在感で物語を引っ張る。逆転候補の可能性は十分。 |
考察⑥ | 俳優組合賞にノミネートされたホン・チャウ(ザ・ホエール)も有力。「ダウンサイズ」ではあと一歩のところでノミネートを逃したが、今度こそ初ノミネートなるか。 |
考察⑦ | カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作で怪演を見せたドリー・デ・レオン(逆転のトライアングル)も逆転候補のひとり。役柄のインパクトなら他に負けない存在感。 |
脚本賞 |
◯ | シャーロット・ウェルズ(Aftersun) |
---|---|
◎ | マーティン・マクドナー(イニシェリン島の精霊) |
ルーカス・ドン、アンジェロ・タイセンス(CLOSE クロース) | |
パク・チャヌク、チョン・ソギョン(別れる決心) | |
◯ | ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス) |
◯ | スティーヴン・スピルバーグ、トニー・クシュナー(フェイブルマンズ) |
セス・リース、ウィル・トレイシー(ザ・メニュー) | |
ジョーダン・ピール(NOPE ノープ) | |
▲ | リューベン・オストルンド(逆転のトライアングル) |
◯ | トッド・フィールド(TAR ター) |
マイケル・ライリー、キース・ボーシャン、シノニエ・チュクウ(Till) | |
考察① | 前哨戦をリードしたのは、「イニシェリン島の精霊」「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」「TAR ター」「フェイブルマンズ」の4作品。作品賞部門でも存在感が大きいだけにノミネートまでは安泰か。 |
考察② | 重要賞のひとつ放送映画批評家協会賞にノミネートされた「Aftersun」が最後の椅子に滑り込めるか。ブランド力があるA24配給作品というのもプラス。 |
考察③ | 英国アカデミー賞でノミネートされた「逆転のトライアングル」にもチャンスあり。カンヌ国際映画祭の覇者は近年アカデミー賞との相性が良い。 |
考察④ | 近年は非英語映画のノミネートも増えてきた。「逆転のトライアングル」のほか、「別れる決心」にもチャンスがある。 |
脚色賞 |
◯ | エドワード・ベルガー、レスリー・パターソン、イアン・ストーケル(西部戦線異状なし) |
---|---|
デヴィッド・カイガニック(ボーンズ アンド オール) | |
◯ | ライアン・ジョンソン(ナイブズ・アウト:グラスオニオン) |
◯ | カズオ・イシグロ(生きる LIVING) |
ディーン・フライシャー・キャンプ、ジェニー・スレイト、ニック・パーレイ(Marcel the Shell with Shoes On) | |
ギレルモ・デル・トロ、パトリック・マクヘイル(ギレルモ・デル・トロのピノッキオ) | |
◯ | レベッカ・レンキェヴィチ(SHE SAID/シー・セッドその名を暴け) |
▲ | アーレン・クルーガー、エリック・ウォーレン・シンガー、クリストファー・マッカリー(トップガン マーヴェリック) |
サミュエル・D・ハンター(ザ・ホエール) | |
ノア・バームバック(ホワイト・ノイズ) | |
◯ | サラ・ポーリー、ミリアム・トウズ(ウーマン・トーキング 私たちの選択) |
考察① | 脚本組合賞ノミネーションが発表されていない現時点で、ノミネート当確といえる作品がない大混戦。 |
考察② | 批評家賞を中心に前哨戦でもっとも多くの賞を受賞した「ウーマン・トーキング 私たちの選択」が一番手だが、英国アカデミー賞では候補から漏れたのが不安要素。 |
考察③ | 女性をテーマにした作品が最も脚光を浴びそうなのがこの部門。前哨戦で上位の実績を残した「ウーマン・トーキング 私たちの選択」と「SHE SAID/シー・セッドその名を暴け」の両作品がノミネートされる可能性がある。 |
考察④ | 英国アカデミー賞で最多ノミネートを獲得したように、「西部戦線異状なし」はかなり強力なコンテンダー。非英語作品ながらノミネートの可能性は低くない。 |
考察⑤ | 「生きる LIVING」は何と言ってもノーベル賞作家カズオ・イシグロのブランド力が大きくものを言いそう。 |
考察⑥ | 前作は脚本賞部門でアカデミー賞にノミネートされた「ナイブズ・アウト」続編「グラスオニオン」は今回脚色賞部門にエントリー。ファンの多いシリーズだけに多くの票が集まりそう。 |
撮影賞 |
◯ | ジェームス・フレンド(西部戦線異状なし) |
---|---|
◯ | ラッセル・カーペンター(アバター:ウェイ・オブ・ウォーター) |
リヌス・サンドグレン(バビロン) | |
ダリウス・コンジ(バルド、偽りの記録と一握りの真実) | |
ベン・デイヴィス(イニシェリン島の精霊) | |
◯ | グレイグ・フレイザー(THE BATMAN -ザ・バットマン-) |
キム・ジヨン(別れる決心) | |
◯ | マンディ・ウォーカー(エルヴィス) |
ロジャー・ディーキンス(エンパイア・オブ・ライト) | |
Michal Dymek(EO) | |
ラーキン・サイプル(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス) | |
ヤヌス・カミンスキー(フェイブルマンズ) | |
▲ | ホイテ・ヴァン・ホイテマ(NOPE ノープ) |
ジェアリン・ブラシュケ(ノースマン 導かれし復讐者) | |
K・K・センティル・クマール(RRR) | |
フロリアン・ホーフマイスター(TAR ター) | |
◎ | クラウディオ・ミランダ(トップガン マーヴェリック) |
考察① | 重要3賞(組合賞・放送映画批評家協会賞・英国アカデミー賞)全てにノミネートされているのは「トップガン マーヴェリック」と「エンパイア・オブ・ライト」のみ。 |
考察② | 「エンパイア・オブ・ライト」は名手ロジャー・ディーキンスのカメラだが、作品評価が伸び悩んでいるのがマイナス材料。 |
考察③ | この部門では映し出された画の美しさよりも、技術的な側面が評価されるのが近年のトレンド。「トップガン マーヴェリック」「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」には有利な条件。 |
考察④ | 昨年「DUNE/デューン 砂の惑星」で同賞を受賞したグレイグ・フレイザーが今年も「THE BATMAN -ザ・バットマン-」で参戦。深い闇を表現した技術革新は高く評価されるだろう。 |
考察⑤ | 「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」は2009年の前作が撮影賞を受賞。技術面での評価となれば一番手にあがってもおかしくない存在。 |
考察⑥ | 非英語作品ながらアレハンドロ・G・イニャリトゥ作品というアドバンテージを持つ「バルド、偽りの記録と一握りの真実」も有力候補の一角。組合賞でノミネートされ一躍トップランナーに。 |
考察⑦ | 「裏切りのサーカス」以降、ハリウッドでも超売れっ子となったホイテ・ヴァン・ホイテマだが、意外にもオスカー候補はまだ1度だけ(「ダンケルク」)。その力量は誰もが認めるだけに2度目のノミネートがあって然るべき。 |
考察⑧ | 組合賞と英国アカデミー賞にノミネートされている「エルヴィス」も有力。バズ・ラーマン監督特有のきらびやかで色気のある世界観を作り上げたカメラに対する評価は高い。 |
編集賞 |
Aftersun | |
▲ | 西部戦線異状なし |
アバター:ウェイ・オブ・ウォーター | |
◯ | イニシェリン島の精霊 |
別れる決心 | |
◯ | エルヴィス |
◯ | エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス |
◯ | フェイブルマンズ |
ナイブズ・アウト:グラスオニオン | |
RRR | |
TAR ター | |
◯ | トップガン マーヴェリック |
The Woman King | |
考察① | 前哨戦で独走するのは「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」。作品賞部門での強さもあり、ノミネートまでは問題なくクリアしそう。 |
考察② | 前哨戦で二番手につけたのは「トップガン マーヴェリック」。こちらも2022年最大の話題作とあって多くの票が集まりそう。 |
考察③ | 昨年の「パワー・オブ・ザ・ドッグ」、一昨年の「ノマドランド」のように、目立つ編集でなくとも作品賞部門でのパワーがそのまま票につながるケースも多々あり。「イニシェリン島の精霊」にもチャンスあり。 |
考察④ | 「フェイブルマンズ」の編集を手がけるマイケル・カーンは御年87歳の大ベテラン。この部門では最多となる8回のノミネート実績(受賞3回)があるが、昨年の「ウエスト・サイド・ストーリー」での候補落ちなど、近年はノミネートから遠ざかっている。 |
考察⑤ | 「ダンケルク」「ハクソー・リッジ」など戦争映画はノミネートされやすい傾向。「西部戦線異状なし」には有利なデータ。 |
考察⑥ | 「サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-」「ボヘミアン・ラプソディ」「セッション」など音楽をテーマにした映画もノミネートされやすい。「エルヴィス」には有利なデータ。 |
考察⑦ | 韓国映画「別れる決心」は編集の妙により唯一無二の作品に。逆転ノミネートがあっても驚かない。 |
美術賞 |
Aftersun | |
西部戦線異状なし | |
◯ | アバター:ウェイ・オブ・ウォーター |
◯ | バビロン |
バルド、偽りの記録と一握りの真実 | |
イニシェリン島の精霊 | |
THE BATMAN -ザ・バットマン- | |
◯ | ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー |
ブレット・トレイン | |
ドント・ウォーリー・ダーリン | |
◎ | エルヴィス |
◯ | エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス |
▲ | フェイブルマンズ |
ナイブズ・アウト:グラスオニオン | |
生きる LIVING | |
NOPE ノープ | |
ノースマン 導かれし復讐者 | |
ギレルモ・デル・トロのピノッキオ | |
RRR | |
TAR ター | |
トップガン マーヴェリック | |
考察① | 重要3賞(組合賞、放送映画批評家協会賞、英国アカデミー賞)のすべてにノミネートされたのは「バビロン」と「エルヴィス」。その他批評家賞でも存在感を発揮している。 |
考察② | 放送映画批評家協会賞、英国アカデミー賞の2つでノミネートされたのは「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」「フェイブルマンズ」。 |
考察③ | 組合賞と英国アカデミー賞の2つでノミネートされたのは「THE BATMAN -ザ・バットマン-」。 |
考察④ | ピリオド(歴史もの)、ファンタジー、コンテンポラリー(現代もの)の3つに分類した場合、過去10年のノミニーはそれぞれ29、18、3。ピリオド作品のノミネート確率が圧倒的に高い。 |
考察⑤ | 今年のピリオド作品で上位は組合賞ピリオド部門でノミネートされた「バビロン」「エルヴィス」「フェイブルマンズ」「西部戦線異状なし」。 |
考察⑥ | 「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」は、前作が同賞を受賞。2作連続の受賞を狙う。 |
衣装デザイン賞 |
Aftersun | |
西部戦線異状なし | |
◯ | バビロン |
◯ | ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー |
Corsage | |
ドント・ウォーリー・ダーリン | |
◎ | エルヴィス |
エンパイア・オブ・ライト | |
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス | |
▲ | ナイブズ・アウト:グラスオニオン |
生きる LIVING | |
◯ | ミセス・ハリス、パリへ行く |
ノースマン 導かれし復讐者 | |
フェイブルマンズ | |
Till | |
◯ | The Woman King |
考察① | 重要3賞(組合賞、放送映画批評家協会賞、英国アカデミー賞)のすべてにノミネートされたのは「エルヴィス」と「バビロン」。この2作品は美術賞部門でも重要3賞をコンプリートしており、両部門で横綱的存在と言えそう。 |
考察② | ピリオド(歴史もの)、ファンタジー、コンテンポラリー(現代もの)の3つに分類した場合、過去10年のノミニーはそれぞれ33、16、1。美術賞よりもさらにピリオド作品が強い。 |
考察③ | 過去実績では苦戦を強いられているコンテンポラリー作品だが、今年は「ナイブズ・アウト:グラスオニオン」に大きなチャンスあり。 |
考察④ | 1作目が同賞を受賞している「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」は2作連続の受賞を狙う。 |
考察⑤ | 美術賞と衣装デザイン賞のノミネートは平均3作品が一致。過去10年で少なくとも2作品以上が一致しているが、4作品以上一致した例はない。 |
考察⑥ | ファッション業界を舞台にした映画「ミセス・ハリス、パリへ行く」も組合賞、英国アカデミー賞ノミネートなど前哨戦で多くの実績を残した。 |
考察⑦ | 19世紀のアフリカに実在した女兵士たちの姿を再現した「The Woman King」も組合賞と放送映画批評家協会賞にノミネートと実績は文句なし。 |
作曲賞 |
◯ | フォルカー・ベルテルマン(西部戦線異状なし) |
---|---|
サイモン・フラングレン(アバター:ウェイ・オブ・ウォーター) | |
◎ | ジャスティン・ハーウィッツ(バビロン) |
▲ | カーター・バーウェル(イニシェリン島の精霊) |
ルドウィグ・ゴランソン(ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー) | |
チャンダ・ダンシー(Devotion) | |
ジョン・パウエル(ドント・ウォーリー・ダーリン) | |
◯ | サン・ラックス(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス) |
◯ | ジョン・ウィリアムズ(フェイブルマンズ) |
ネイサン・ジョンソン(ナイブズ・アウト:グラスオニオン) | |
マイケル・エイブルス(NOPE ノープ) | |
アレクサンドル・デスプラ(ギレルモ・デル・トロのピノッキオ) | |
ニコラス・ブリテル(SHE SAID/シー・セッドその名を暴け) | |
テレンス・ブランチャード(The Woman King) | |
◯ | ヒドゥル・グドナドッティル(ウーマン・トーキング 私たちの選択) |
考察① | 一次選考を突破した15本がノミネート5枠を争う。前哨戦で多くの実績を残した「THE BATMAN-ザ・バットマン-」の名前がここにないのは驚くばかり。 |
考察② | 重要3賞(ゴールデングローブ賞・放送映画批評家協会賞・英国アカデミー賞)のすべてにノミネートされているのは「バビロン」と「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」の2作品。 |
考察③ | アレクサンドル・デスプラは過去10年で7回ノミネートという超常連。今年も「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」でほぼ当確。 |
考察④ | 御年90歳のジョン・ウィリアムズも過去10年で5回ノミネートと健在。今回の「フェイブルマンズ」も前哨戦で実績上位。ゴールデングローブ賞と放送映画批評家協会賞にノミネートされている。 |
考察⑤ | 「ジョーカー」で同賞を受賞したヒドゥル・グドナドッティルは「ウーマン・トーキング 私たちの選択」が一次選考を突破したが、前哨戦では「TAR ター」の作曲も高く評価されていた。2本分の評価で多くの票を集めそう。 |
考察⑥ | 「西部戦線異状なし」の音楽は一度聴いたら頭を離れない強烈なインパクト。前哨戦では英国アカデミー賞ノミネート以外に目立った実績はないが、逆転ノミネートの可能性は低くない。 |
主題歌賞 |
“Time”(アムステルダム) | |
“Nothing Is Lost (You Give Me Strength)”(アバター:ウェイ・オブ・ウォーター) | |
◯ | “Lift Me Up”(ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー) |
▲ | “This Is A Life”(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス) |
“Til You’re Home”(A Man Called Otto) | |
“My Mind & Me”(セレーナ・ゴメス My Mind and Me) | |
◯ | “Ciao Papa”(ギレルモ・デル・トロのピノッキオ) |
◎ | “Naatu Naatu”(RRR) |
“Good Afternoon”(スピリテッド) | |
“Applause”(Tell It Like a Woman) | |
“Stand Up”(Till) | |
◎ | “Hold My Hand”(トップガン マーヴェリック) |
“Dust & Ash”(The Voice of Dust and Ash) | |
▲ | “Carolina”(ザリガニの鳴くところ) |
◯ | “New Body Rhumba”(ホワイト・ノイズ) |
考察① | 一次選考を突破した15本がノミネート5枠を争う。前哨戦で実績を残した“Vegas”(エルヴィス)が一次選考で脱落したのは意外な結果。 |
考察② | 今年もレディ・ガガ、テイラー・スウィフト、リアーナなど有名シンガーによる楽曲が多数。当然、ネームバリューは投票に大きな影響を及ぼす。 |
考察③ | 前哨戦での実績最上位は“Naatu Naatu” (RRR)。ゴールデングローブ賞を受賞して勢いに乗る。ノミネートだけでなく受賞も狙える位置。 |
考察④ | 作品力の強さ、歌手のネームバリューをあわせ持つ“Hold My Hand” (トップガン マーヴェリック)もノミネートまでは問題なくクリアできそう。 |
考察⑤ | “Carolina” (ザリガニの鳴くところ)も前哨戦実績で上位だが、作品力が他に大きく劣るのがマイナス材料。歌手のネームバリューで巻き返せるか。 |
考察⑥ | バラード曲が多い中、LCDサウンドシステムによる“New Body Rhumba”(ホワイト・ノイズ)はインパクトあり。放送映画批評家協会賞にノミネートされており、逆転ノミネートの可能性も。 |
考察⑦ | ギヴィオンが歌う“Time” (アムステルダム)は作品のトーンを決める重要楽曲だが、作品の評価が芳しくないのが大きな減点材料。 |
考察⑧ | “This Is A Life” (エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス)も風変わりながら中毒性の高い楽曲。作品力の強さで逆転を狙う。 |
音響賞 |
◯ | 西部戦線異状なし |
---|---|
◯ | アバター:ウェイ・オブ・ウォーター |
◯ | バビロン |
▲ | THE BATMAN -ザ・バットマン- |
ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー | |
◯ | エルヴィス |
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス | |
デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム | |
ギレルモ・デル・トロのピノッキオ | |
◯ | トップガン マーヴェリック |
考察① | 2年前の第93回から、録音賞と音響編集賞が統合され、音響賞として再スタートを切った。録音、音響編集双方の技術が評価されるとあって予想が難しい。 |
考察② | 一次選考を突破した10本がノミネート5枠を争う。前哨戦で実績上位だった「TAR ター」はここで姿を消す。 |
考察③ | 重要賞である組合賞と英国アカデミー賞の双方でノミネートされたのは「トップガン マーヴェリック」「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」「エルヴィス」「西部戦線異状なし」の4本。 |
考察④ | 過去10年、録音賞+音響編集賞では「ハクソー・リッジ」「ダンケルク」「1917 命をかけた伝令」など戦争映画が多数受賞。「西部戦線異状なし」には有利なデータ。 |
考察⑤ | 同じく「ボヘミアン・ラプソディ」「セッション」「サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-」など音楽を題材にした映画も多くの実績あり。「エルヴィス」には心強いデータ。 |
考察⑥ | 過去10年、アニメ映画のノミネート実績は録音賞+音響編集賞あわせて1本のみ(「ソウルフル・ワールド」第93回録音賞)。「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」の前に高いハードル。 |
考察⑦ | 「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」は前作がともに録音賞+音響編集賞の両方にノミネートされている。 |
メイクアップ&ヘアスタイリング賞 |
▲ | 西部戦線異状なし |
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アムステルダム | |
◯ | バビロン |
◯ | THE BATMAN -ザ・バットマン- |
ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー | |
◯ | ブロンド |
Crimes of the Future | |
◯ | エルヴィス |
自由への道 | |
◯ | ザ・ホエール |
考察 | |
考察① | 一次選考を突破した10本がノミネート5枠を争う。前哨戦実績上位の「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」はここで脱落。 |
考察② | 重要3賞(組合賞・放送映画批評家協会賞・英国アカデミー賞)すべてにノミネートされたのは「エルヴィス」「THE BATMAN -ザ・バットマン-」の2本。 |
考察③ | 放送映画批評家協会賞ノミネートから漏れたものの、主演俳優に施した特殊メイクがインパクト十分な「ザ・ホエール」には票が集まりやすそう。 |
考察④ | ピリオド(歴史もの)、ファンタジー、コンテンポラリー(現代もの)の3つに分類した場合、過去10年のノミニーはそれぞれ13、17、6。美術賞・衣装デザイン賞に比べコンテンポラリー作品の実績も多い。 |
考察⑤ | ヘアスタイリングの要素も大きいことから、マリリン・モンローのそれを忠実に再現した「ブロンド」も高く評価されそう。 |
視覚効果賞 |
◯ | 西部戦線異状なし |
---|---|
◎ | アバター:ウェイ・オブ・ウォーター |
◯ | THE BATMAN -ザ・バットマン- |
ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー | |
ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス | |
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 | |
ジュラシック・ワールド 新たなる支配者 | |
◯ | NOPE ノープ |
13人の命 | |
◎ | トップガン マーヴェリック |
考察① | 一次選考を突破した10本がノミネート5枠を争う。前哨戦で実績上位だった「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」「RRR」は残念ながらここで落選。 |
考察② | 重要3賞(組合賞、放送映画批評家協会賞、英国アカデミー賞)すべてにノミネートされたのは「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」「トップガン マーヴェリック」「THE BATMAN -ザ・バットマン-」の3本。 |
考察③ | ドイツ映画「西部戦線異状なし」にもチャンスあり。一昨年、同じく第一次世界大戦を舞台にした「1917 命をかけた伝令」が同賞を受賞しているのは心強いデータ。 |
考察④ | MCU作品はこの部門でも強い。過去10年で9本がノミネートされている(ただし受賞は0)。「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」もノミネートまでなら。 |
考察⑤ | ちなみに「ドクター・ストレンジ」は1作目が同賞にノミネートされているが、「ブラックパンサー」1作目はノミネートされていない。 |
考察⑥ | また、MCU作品については、昨年、特殊効果を請け負う現場からの悲鳴が記事化され、非難を浴びた影響が出る可能性あり。 |
考察⑦ | 「ジュラシック・ワールド」および「ファンタスティック・ビースト」シリーズは1作目および2作目ともにノミネートされていない。3作目の公開も厳しいか。 |
考察⑧ | 近年は全編CGで覆われたようなファンタジー作品よりも、日常プラスアルファな特殊効果演出が高く評価される傾向。「NOPE ノープ」は最適な作品? |
国際長編映画賞 |
考察① | 一次選考を突破した15本がノミネート5枠を争う。前哨戦で実績を残した有力作品はすべて残っており、甲乙つけがたい大混戦。 |
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考察② | 前哨戦実績で最上位だった「RRR」はインド代表として選出されておらず、この部門では対象外。インドから選出された「エンドロールのつづき」は見事に一次選考を突破している。 |
考察③ | その「RRR」と前哨戦で激しい火花を散らしたのが「別れる決心」(韓国)。昨年の「ドライブ・マイ・カー」ほどではないが、前哨戦で多くの実績を残している。2年連続アジアから覇者が誕生するか。 |
考察④ | ワールドカップ優勝に沸くアルゼンチン代表「アルゼンチン1985 歴史を変えた裁判」はゴールデングローブ賞を受賞するなど前哨戦実績上位。ノミネートまでは安泰か。 |
考察⑤ | 同じくワールドカップで快進撃を繰り広げたモロッコ代表作「The Blue Caftan」も一次選考を突破。1977年から同部門へのエントリーを開始して以来、一次選考を突破したのはこれが2作目。ノミネートなれば初の快挙となる。 |
考察⑥ | ほか、「Joyland」または「The Quiet Girl」もノミネートされれば、パキスタンおよびアイルランドにとって初の快挙となる。 |
考察⑦ | メキシコの「バルド、偽りの記録と一握りの真実」は監督賞2度受賞の実績を誇るアレハンドロ・G・イニャリトゥのネームバリューが絶大。賛否が割れているが、それでもノミネートの可能性は低くない。 |
長編アニメーション映画賞 |
考察① | 長編アニメ映画賞の歴史はまだ浅く、2001年に創設されてからまだ21年。今年は全27本がエントリー。一次選考はなく、ここから最終ノミネート5本が選出される。 |
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考察② | 重要5賞(組合賞・ゴールデングローブ賞・放送映画批評家協会賞・英国アカデミー賞・アニー賞)ですべてノミネートされたのは、「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」「私ときどきレッサーパンダ」「長ぐつをはいたネコと9つの命」の3本。 |
考察③ | 前哨戦で存在感を発揮したのがA24配給の異色作「Marcel the Shell with Shoes On」。アニー賞では落選したものの、「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」を打倒する可能性があるとしたらこれ。 |
考察④ | ピクサー作品が圧倒的に強い。同賞が開設された2001年以降に公開された21本のうち、16本がノミネートに至っている(うち受賞11本)。今年の対象作品は「私ときどきレッサーパンダ」と「バズ・ライトイヤー」。 |
考察⑤ | ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ作品も近年はピクサーに迫る勢い。過去10年で4本が同賞を受賞している。今年の対象作品は「ストレンジ・ワールド もうひとつの世界」。 |
考察⑥ | 日本からのエントリーは「雨を告げる漂流団地」「グッバイ、ドン・グリーズ!」「犬王」の3本。前哨戦実績からすれば最も可能性があるのは「犬王」。 |
考察⑦ | Netflixもここ3年続けてノミネートを輩出している。今年は「ウェンデルとワイルド」「ジェイコブと海の怪物」「アポロ10号 1/2:宇宙時代のアドベンチャー」がエントリー。うち最も前哨戦実績が豊富なのは「ウェンデルとワイルド」。 |
長編ドキュメンタリー映画賞 |
考察① | 一次選考を突破した15本がノミネート5枠を争う。前哨戦実績上位だった「おやすみ オポチュニティ」が落選するサプライズ。 |
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考察② | 重要賞である組合賞と英国アカデミー賞の両方にノミネートされているのは、「ファイアー・オブ・ラブ火山に人生を捧げた夫婦」「All That Breathes」「ナワリヌイ」の3本。 |
考察③ | 前哨戦実績で頭ひとつ抜けたのはドキュメンタリー映画ながらヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した「All the Beauty and the Bloodshed」。ただ、肝心の組合賞で落選しているのが気になるところ。 |
考察④ | Netflix作品が強い。2014年に初めてノミネート作品を輩出すると、そこからの7年で計9本のノミネートを獲得している(うち受賞3回)。今年一次選考を突破したのは「クロティルダの子孫たち 最後の奴隷船を探して」。 |
考察⑤ | 音楽をテーマにした作品が圧倒的に強い傾向。過去10年で4本が受賞に至っている。「デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム」にとっては有利なデータ。 |
考察⑥ | 「ナワリヌイ」はプーチン政権批判を繰り広げる政治活動家アレクセイ・ナワリヌイを追った作品というタイムリーな題材だけに多くの得票が期待できそう。 |
短編アニメーション映画賞 |
◯ | Black Slide |
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◯ | The Boy, the Mole, the Fox and the Horse |
The Debutante | |
◯ | The Flying Sailor |
The Garbage Man | |
◯ | Ice Merchants |
It’s Nice in Here | |
◯ | More than I Want to Remember |
My Year of Dicks | |
New Moon | |
An Ostrich Told Me the World Is Fake and I Think I Believe It | |
Passenger | |
Save Ralph | |
Sierra | |
Steakhouse |
短編ドキュメンタリー映画賞 |
American Justice on Trial: People v. Newton | |
Anastasia | |
Angola Do You Hear Us? Voices from a Plantation Prison | |
As Far as They Can Run | |
◯ | The Elephant Whisperers |
◯ | The Flagmakers |
Happiness Is £4 Million | |
◯ | Haulout |
Holding Moses | |
How Do You Measure a Year? | |
The Martha Mitchell Effect | |
◯ | Nuisance Bear |
Shut Up and Paint | |
◯ | Stranger at the Gate |
38 at the Garden |
短編実写映画賞 |
All in Favor | |
Almost Home | |
◯ | An Irish Goodbye |
Ivalu | |
Le Pupille | |
The Lone Wolf | |
◯ | Nakam |
Night Ride | |
Plastic Killer | |
The Red Suitcase | |
◯ | 勇気を出せ! |
◯ | Sideral |
The Treatment | |
Tula | |
◯ | Warsha |